南部弁講座!~語尾・相槌編~
2023年10月6日
今日の「みずなしまほの『これ、いいね!』」では、
私の地元青森県の方言講座第三弾を行いました~!
青森方言は、
日本海側エリアの津軽弁
太平洋側エリアの南部弁、
そしてまさかりの形をした下北半島の下北弁です。
私は、太平洋側地域の南部弁を話して育ちました!
いつもはクイズ形式で、南部弁の方言をご紹介してますが、
今回は、語尾や相づちの方言をご紹介します!
というのも、先週文化放送のおとなりさんに出演させていただいた際に、
富山弁の語尾の話になりました!
富山弁は、「~ちゃ」、「~やちゃ」と話しますと伝えていました。
各地域、いろいろな方言の語尾があるよなと思ったので、
今回は南部弁の語尾や相づちをご紹介します!
まずは、語尾から紹介します!
例文です!
「仕事さ行ってくるすけ、留守番してけろ」
これは、二つ語尾が入ってます!
一つは、行ってくるすけの「すけ」ですね。
「~だすけ」ということもあります。
今回の例文だと、
「~するから」という意味で使っています!
もう一つ語尾は、「~けろ」です。
何かをお願いするときに、「○○してけろ」と使います。
私は、あまり「~してけろ」は使わないですが、
祖父母とかはよく使っていたので、
地元に帰ってこの言葉を聞くと、懐かしいなぁという気分になります。
他には、
「~だべ!」という語尾もあります。
例えば、
「〇〇のケーキ美味しかったべ?」などです。
意味は、
「○○のケーキ美味しかったでしょう?」です。
「だべ」は、
「~だったでしょう?」
「~でしょう!」という意味です。
あとは、「~でしょ!」という意味にもなります。
例えば、
「暑い日は、やっぱりアイスだべ~!」
意味は、
「暑い日は、やっぱりアイスでしょ!」です。
また、「だべ」は、相づちとしても使えます。
Aさん:「Bさんが持ってきてくれたお菓子、美味しかった~!」
Bさん:「だべ?一押しのお菓子だすけ!」
こんな感じで、「そうでしょう!」という意味の相づちとしても使えます。
同じ「だべ」でもいろんな使い方があります!
また、相づちとして、よく使うのは、
「んだ」です。
「んだ」は、「そうだよね」という同意の意味です。
例えば
Aさん:「明日朝早いすけ、早くねるべ~」
Bさん:「んだ、もう寝るべ」
意味は、
Aさん:「明日早いから、早く寝ようね~」
Bさん:「そうだね~もう寝るか~」 という会話になります。
「んだんだ」と繰り返すときもありますよ~!
他には、「だからさ」という言葉も、相づちとして使います。
この言葉は、年代問わず老若男女使います。
ここでの、「だから」は、理由の意味ではなくて、
同意・同調です!
「んだ!」よりも、強めの同意になります。
例えば、
Aさん:「ね~ね~今日の数学のテスト難しくなかった?」
Bさん:「んだから!自信ないわ~」
意味は、
Bさん:「ほんとに難しかったよね!自信ないわ~」です。
他の言葉は標準語なのに、
同意の言葉だけ、方言になったりします。
学校でも、ほとんどの人が、「だからさ~」と使っていました(笑)
また、だからの前に「ん」が付くこともよくあります!
今回、調べてて、同意の意味で「だから」と相づちを打ったら、
他の地域の人に、「だから何?」という意味で捉えられことがあると書いてあって、
私も気を付けないといけないなぁと思いました。
この、「だからさ~」という相づちは、青森に限らず、
東北の広い範囲の人が使ういます!
そのため、相づちで「だから」と聞いたら、
怒っているのではなくて、自分の意見に同調しているのか!と思い出してくれたら嬉しいです(笑)
私は、富山にいると、「ですよね~!」などと言いますが、
気を抜くと、「だからさ~」と言いそうになります(笑)
地元に帰って、友達としゃべると、
お互い「んだから!!!」と頻繁に相づちしています。
とっても便利な方言です。
今回は青森県の方言「南部弁」の語尾や相づちご紹介しました!