富山県栽培漁業センター
2023年6月6日
先週のSTEP!では、富山県栽培漁業センターをご紹介しました!
富山県栽培漁業センターは、昭和53年に作られ、
栽培漁業にとりくんできました。
施設の老朽化に伴い、産業観光にも力を入れようと、
今年の4月28日に、体験を通して栽培漁業について学ぶことができる施設にリニューアルしました!
オープンして1か月で、来場者数が1万人を超えたそうです!
まず、栽培漁業について詳しくご紹介します!
海の中では、生まれたばかりの稚魚は生き残ることが難しいので、
卵から海で生き残る力がつくまで育てて、海に放流します。
そして、海の力で育った魚を、漁でとる産業のことを、栽培漁業といいます。
私、ずっと海に放流するまでが、
栽培漁業だと思っていたんですが、最終的に育てた稚魚をとるまでが一つの産業になるそうです!
もちろん放流した魚が全部戻ってくるわけではないので、
とり切れなかった魚は海の資源になります。
富山県内では、氷見市にある富山県栽培漁業センターと、滑川にある水産研究所で栽培漁業で稚魚を育てたり、栽培漁業の研究をしたりしています。
富山県では、「クロダイ」「クルマエビ」「ヒラメ」「アワビ」の4種類を育てて、
海に放流しています!
なぜこの4種類が飼育されていると思いますか?
栽培漁業で育てる魚の条件として、
まず一つは、この魚がもっととれたら嬉しいなぁという、漁師さんからの需要があること。
そして、放流した魚が一定の割合でとれること、
卵から稚魚への飼育がうまくいくこと、などがあります。
また産業なので、育てる費用より、放流した後に漁獲できず利益が少ないと、
栽培漁業の対象品種にはならないそうです。
そして、新しい栽培漁業として「キジハタ」と「アカムツ」の研究が進められています。
リニューアルオープンした、富山県栽培漁業センターは、
交流館とふれあい館で栽培漁業について体験を通して学ぶことができます。
まず、交流館はパネル展示や、クイズやゲームで栽培漁業ついて知ることができます。
また、水槽にヒラメやクルマエビなども展示されています。
お魚を見ながら、卵から稚魚、そして放流できるまでの成長過程などを、
勉強できます!
クイズの中には、栽培漁業で育てた魚と、卵から海で育った魚はどうやって見分けるのかというものがありましたよ!
自然界とは、エサや育った環境が違うので、
体の一部に変化がでることがあるそうなんです!
それを目印にして、漁獲した魚が自然界で育ったものか、栽培漁業で育てた魚なのか見分けています。
体のどこに変化があるかは、ぜひ訪れて確認してみてくださいね!
他にも交流館では、栽培漁業をゲームで体験することもできます!
そして、ふれあい館では実際に魚に触れることができます!
タッチ水槽、エサやり水槽、ふれあいプールの3つの水槽があります。
まずは、タッチ水槽!
私も体験してきましたよ!
必ず軍手をして、砂の中に隠れたヒラメやクルマエビを探してみましょう!
ヒラメもクルマエビも砂に隠れるのが本当にうまい!
たまに隠れるのが下手な子もいますが、
目で見ただけだとなかなか見つけられません。
実際に水の中に手を入れて、砂のあたりを触ってみると・・・
突然砂じゃない何かに触れてびっくり!
何だろう!と思ったら、ヒラメが上手に隠れていました(笑)
ヒラメは、自分が狙っている獲物にばれないよう砂に隠れ、
反対に、クルマエビは、外敵から身を守るために、砂に隠れるそうです。
砂に隠れる理由も種類によって違います。
ぜひ、見てふれて、じっくり魚の観察をしてみてくださいね!
そして、エサやり水槽は、2つあります。
一つは、クロダイとキジハタがいる水槽、
もう一つはヒラメがいる水槽です。
私は、ヒラメの水槽でエサやりしてきました!
エサをあげる前、ヒラメは水槽の底でじっとしています。
そこに、エサを投げると、
何匹かのヒラメが、水槽の底からエサめがけて急上昇!
水面からジャンプしながらエサをとるヒラメもいてびっくりしました!
結構勢いよくはねるので、実際に見てみてくださいね。
ヒラメは隠れているときも常にエサがないかみているので、
素早く反応するそうですよ。
えさやりは、一日の上限があります。
その日の上限に達した場合は、体験できませんのでご注意ください!
そして、外には、ふれあいプールがあります。
浅いプールにクロダイとキジハタが泳いでいます。
取材に行った日も子供たちが、全身濡れながらお魚を捕まえよう!と頑張っていました!
ふれあいプールやタッチ水槽を楽しむ予定の方は、濡れても良い格好をして、
着替えも忘れずに持って行ってくださいね。
手洗い場や、シャワー、着替えスペースもありますので、
思いっきり楽しんでくださいね~!
また、ふれあい館では8月上旬ごろまでの間、ガラス越しに大型水槽で育つクロダイの様子をみることができます!
先週の中頃、稚魚が水槽に放たれました。
取材に行ったときは、本当に小さくて、目を凝らしてみて、「あっいた!」となるサイズでした。
頑張って泳ぐ姿が可愛かったですよ!
だんだんと成長していくので、定期的に通って成長を見守ってみてくださいね!
大人の私も楽しめる施設でした!
体験しながら、栽培漁業について学べるのもいいですよね。
夏休みの自由研究にもおすすめです!
今回は、氷見市にある富山県栽培漁業センターご紹介しました!
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富山県栽培漁業センター
開館時間 午前9時30分から午後16時30分
休館日 10月までは、火曜日
入場料 無料
えさやり 無料
*手洗い場、シャワー、着替えスペースあり
詳しくは、コチラから。
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