勝興寺!
2022年11月21日
今日は、気温が高く過ごしやすいお天気ですね。
先週のSTEP!では、こたつをテーマにお届けしましたが、
結局まだこたつを出していません(笑)
今週末にでも出そうかなと思っています。
みなさんは、冬に向けての準備は何かしていますか?
さて先週のSTEPでは、10月12日に本堂と大広間・式台が国宝に指定する旨の答申があった「勝興寺」をご紹介しました!
今回は、勝興寺文化財保存・活用事業団の高田さんにいろいろおしえていただきました!
勝興寺は、高岡市伏木にあります。
浄土真宗本願寺派の寺院です。
越中の布教の拠点として、1471年に現在の南砺市福光に開かれ、2度移転をし1584年に現在の高岡伏木に移りました。
勝興寺の境内には、2つの国宝と10の重要文化財があります!
勝興寺は、1998年に本堂の保存修理が始まり、2020年までの23年をかけて、
12棟すべての修理が終わりました!
この修理によって、江戸時代の勝興寺がよみがえったそうです。
まず、勝興寺の本堂は、国宝又は重要文化財に指定されているお堂のうち9番目の大きさです。
今の本堂は、1795年に作られました!
間口は、39.4M、奥行きが37.5M、高さは、23.5Mです。
なぜこんなに立派な寺院となったかというと、
加賀藩と、本山の西本願寺、門徒さんが協力し合って作ったからだそうです。
本堂全体を写真に写そうとすると、かなり離れてカメラを構えないと、
うつり切りませんでした(笑)
ぜひ、写真をとるときは、離れて撮ってみてくださいね。
国宝に指定された本堂のみどころは、3つあります!
まず、一つ目は、豪華な彫刻です!
本堂の入り口の上部分には、たくさんの彫刻が施されています。
本堂が建てられてた江戸時代中期の建物には、装飾が多かったそうです。
本堂の入り口の屋根をささえる柱との境目に豪華な彫刻が4つあります。
本堂の内側からみて、左から、うめ、ぼたん、きく、まつが彫られてます!
そして、階段を上って本堂の中に入るあいだの床には、
当時の宮大工さんの遊び心でつくったヒョウタンの形の埋め木があるので、探してみてくださいね!
本堂の見どころ2つ目は、本堂内部の天井です!
本堂は、主に3つのエリアに分かれています。
一番入り口に近いエリアが「外陣」、
真ん中のエリアが「矢来のうち」、
ここには、雅楽の奏者やお坊さんなど限られた方しかはいることができません。
一番奥のエリアは「内陣」とよばれ、お坊さんしかはいることができないそうです。
私たちが入ることができるのは、外陣と呼ばれるエリアです。
このエリアごとに、天井が違います!
外陣の天井は、白木の格天井です。
正方形の升組の天井です。
矢来のうちは、外陣の天井に黒漆と金のふちがつけられた天井になっています。
内陣の天井は、順徳天皇に由来のある寺院ということで、鮮やかな菊の紋が描かれています。
天井にも注目してみてくださいね!
そして、見どころ3つ目は、本堂の柱です。
本堂の柱122本は、硬い材質のけやきが使われています。
ただ、1本だけ桜の木が使われています!
桜の木が使われているのは、本堂の入り口からみて、左奥にあります。
矢来のうちにある柱です。
なぜ一本だけ桜の木が使われているのかというと、
けやきより柔らかい桜の木が痛んできたときが修復の時期という目安になっていたそうです。
あと、一般的には柱の下が木の根元、柱の上が木の先になるように使われていました。
ただこの桜の木の柱は、逆さ柱といって、柱の下が木の先、柱の上がが木の根元になるように使われています。
ゲン担ぎだったそうです!
柱の向きを反対にすることで、まだこの建物は完成していないので、これからもっと発展するように、長持ちするようにという願いが込められていました。
柱に注目することってなかなかないですが、意味が込められていると知って驚きました!
勝興寺を後世にのこすために、いろいろな工夫がされていたんだなぁと実感しました!
ぜひ、桜の柱もご覧になってみてください。
もう一つ本堂と合わせて、国宝に指定されたのは「大広間及び式台」です!
建物を外から見ると、一つの建物に見えるんですが、もともとは2つの建物です。
大広間が建てられたのは、1653年、
式台が建てられたのは、1795年ころです!
大広間は対面所として、使われていました。
式台ができる前は、わきに玄関があり、板の間がありました。
ただ、本山の西本願寺の門徒が増えたことに合わせ、
広い空間が必要になりました。
そのため、玄関や板の間を畳みの部屋にかえ、
新たに玄関や控えの間を備える式台を作ったそうです。
建物変遷の流れが、建物からよくわかることから、「国宝」に指定されました。
他にも、10の重要文化財がありますので、
それぞれゆっくりとご覧になってみてくださいね!
今週末26日(土)、27日(日)はライトアップが行われます!
時間は午後4時30分から、午後8時です。
入場券は500円、中学生以下は無料です。
近くに駐車場がないので、公共交通機関の利用がおすすめです。
初めて、勝興寺に行きましたが、建物のいたるところに当時の様子がそのまま残っていて、
歴史を感じることができました!
あらためて、地元の歴史について学んでみてはいかがでしょうか。
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雲龍山 勝興寺
場所 高岡市伏木
時間 午前9時から午後4時まで
(最終入場は午後3時30分)
文化財協力金 大人500円 中高生200円 小学生100円
音声ガイド 500円
公式HPはコチラから
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