最近読んだ本たち。
2009年8月3日
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
涼しい日が続いていたので
思う存分読書を楽しんでいます( ̄▽ ̄)v
*有川浩 「レインツリーの国」
青春時代に読んだ、ある「忘れられない本」の感想コメントきっかけに
始まったインターネットを通じての恋。
読んだ本の感想などを言い合い、お互いを心を晒し合う仲に。
気持ちが高まり、2人は「実際に会おう!」ということに…。
といった感じのストーリーです。
読んだ感想として
主人公のメールのやりとりがそのまま書かれているんですが、
とってもリアルで自分もその中に参加しているかのような感覚でした。
主人公の男性が非常に思慮深く、すごく魅力的なんです!
2人のこれからや未来に繋がるラストがとっても心地いいです(≧∇≦)
「有川浩さんって女性だったんだ!」というのも
読み終えてから、あとがきを見て気付きました (; ̄■ ̄)y!
*橋本紡 「流れ星が消えないうちに」
この本はCDによくある「ジャケ買い」の感覚で手にとりました。
最近「流れ星」とか「星」が妙に好きなんです。
ストーリーとしましては、
高校で出会った加地くんと巧くん奈緒子さんの3人が主人公で、
突然の不慮の事故により、恋人同士だった加地くんと奈緒子さんは
永遠に引き離されてしまいます。
そんな2人を温かく見守り続ける巧くんは
奈緒子さんの空いた左手をつなごうとしますが…
といった感じで話は進みます。
もうですね~
読み進めるうちに涙が止まらなくて大変でした(T_T)
高校の文化祭で加地くんが奈緒子さんに
プラネタリウムを上映しながら告白するシーンがあるんですが、
その告白のシーンを主人公それぞれの切り口で描いていまして、
読んでいると自分もその場にいるかのような感覚がして、
高校の匂いや雰囲気が蘇ってくるようでした。
加地くんと奈緒子さんが大切な存在としていた加地くんは
不慮の事故でもうここには「いない」けれども、
彼が残した言葉や想いは、
今もなお残っていて巡っていて、
そこに迷い、戸惑い、もがき苦しんでいたんですが
それも含めて忘れることなく生きようと決めた強さが
読んでいて印象的でした。
あんまりストーリーを言っちゃうと
これから読む方の楽しみを奪ってしまうのでよくないかもしれないですが、
不慮の事故に遭う前に加地くんが巧くん宛に送った絵葉書があるんです。
その内容に救われた感じがしました。
思い出って時間が経過するとどんどん美化してしまうけど、
そうじゃない現実の一片が、これからを生きる奈緒子さんを強くするように思いました。
どちらの作品も変に重くなく、また軽すぎることもなく
とっても心地よい作品でしたよヾ(≧▽≦)ノ