インドア。
2008年5月19日
こんなにもいいお天気が続いているのに、ずっと家にこもって本を読んでました(汗)
*「頭のうちどころが悪かった熊の話」
この本は随分前に購入していたのですが、ようやくこのタイミングで読んでみました。
動物を主人公にした短編連作でして、人生の教訓とも捉えることができるような話をユーモアをもって展開させています。子供も大人も楽しめ内容です。
ストーリーによって、人を思いやる気持ちや人の愚かさなど、シンプル且つ大切なことが盛り込まれています。
この本のイラストがまたいいんです!下和田サチヨさんという方が手がけていらっしゃいますが、そのままTシャツにプリントしてもおしゃれかも?と思わせるようなポップな絵でありながら、その情景をしっかりと感じさせてくれますよ~。
私はこの本、ジャケ買いしたくらいですから(笑)
*「ゴールデンスランバー」
先月発表された本屋大賞に選ばれた伊坂幸太郎さんの著書です。
ストーリーですが、舞台は仙台。凱旋パレードの最中、新総理が暗殺されます。暗殺のその瞬間、主人公の元宅配ドライバー青柳は大学時代からの友人に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促されます。青柳には全く身に覚えのない話。首相暗殺の濡れ衣を着せられた彼は巨大な陰謀から必死に逃げ切ろうとするが果たして…?!といった感じです。
もともと伊坂幸太郎さんの作品は大好きなのですが、今作は「これでもかっ!!」というくらいに伊坂ワールドが凝縮されてます。
細かな描写や時制の交錯、そして1つ1つが点として存在していた出来事が最後に1つの束となって、読み終えた後に爽快さ・充実感が一気に押し寄せる感覚!
私は涙が溢れました(T T)
キーワードは「習慣と信頼」です。
本のタイトルとなっている「ゴールデンスランバー」はビートルズのナンバーです。
作品の中にもこの曲とストーリーがどのようにつながっているのか記してありますが、
本を読みながら、また読んだあとにこの曲を聴くとまたいいですよ~(*^ー^*)ノ〃
偶然だと思うのですが、2冊とも「人は決して1人ではない」「人を想う」ということが共通してました。
両作品とも心のデトックスにオススメですよ~(≧∇≦)