ヒロシマナガサキ。
2007年9月10日
東京に行った際に映画を見てきました。
タイトルは『ヒロシマナガサキ』
監督は日系3世のアカデミー賞受賞監督スティーブン・オカザキさんです。
広島・長崎へ投下された原爆がもたらした悲劇や核兵器の脅威や現状を訴えるドキュメンタリーです。被爆者の方とアメリカの原爆投下に携わった方の証言とともに展開されていきます。
非常に印象的だったのが、被爆者の方々の身体だけではない「心の後遺症」についてです。
被爆者ということで、結婚できない・子どもを流産してしまう・就職も困難、また兄弟や大切な人を失ったことによって「いっそ自分が死んだほうがよかった」と生涯その思いに囚われながら生きているその「心の後遺症」が、スクリーンからダイレクトに伝わって胸が痛みました。
その他、日本とアメリカの原爆投下に対する意識の違いも衝撃的でした。その違いが平行線を辿ったままに現在が存在しています。
さまざまな思いを経験した人々の延長上に、今の私たちがいることに感謝しつつ、 この作品を見て「答え」を出さずとも、事実として目をそむけず、きちんと受け止めることが大切なのではないかと思います。決して過去のことではなく、現在そして未来につながることだと思います。
映画『ヒロシマナガサキ』、順次全国にて上映されているようです。
詳しくは公式HPにてご確認下さい。