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グラウジーズ続き

2012年3月8日

2つ目に、精神的な柱がしっかりしたことだと思います。
今シーズン、城宝匡史選手が富山でプレーしています。
これまで、様々なチームでプレーオフに進出して活躍を見せてきた城宝選手、
彼が試合の中で落ち着いてクレバーなプレーをしていると、自然と周りの選手も冷静さを取り戻していいプレーができるようになってきています。
何となく城宝選手が入ったからグラウジーズがよくなったように感じます。
ま、確かにその通りではありますが、そこからほかの選手もいろいろなものを学んで吸収してきているので、
たとえば、先ほどの埼玉の試合では、ちゃんとゲーム中に選手が修正して、城宝選手がコート上にいなくてもしっかりゲームをつくることができました。
このあと、厳しい戦いが続きますので、城宝選手を休ませている時間帯にほかの選手たちがどうプレーして勝ちにつなげていくか、
これができると、本当に富山は強くなったと言えるのではないかと思います。

そしてもう1つ。下地HCの目指すバスケットが、しっかり浸透していることです。
詳しいく作戦面は、企業秘密なのでここであれこれ書くことはできませんが、
エモーションの部分は、完全に下地イズムがいきわたっていますね。
ヘッドコーチにはヘッドコーチの想いや見方がある。
選手には選手に想いや見方がある。
それぞれの想いをベンチでぶつけあって、相乗効果をもたらしたのが、
前回の埼玉戦の逆転劇ではなかったかと思います。

あの試合の後のヘッドコーチのコメントを少し振り返りますと、
第3クオーターが終了して追いかける展開となったグラウジーズ、
そこで下地HCは、「城宝が抜けたから負けたとみられるぞ!」と選手に話したそうです。
すると選手たちは「ちょっと待って。それは違う。そんな見られ方なんて冗談じゃない。俺たちはもっとできるんだ!!」と返してきたそうです。
するとHCは、「じゃあ、そのできるところをやってやろうじゃないか!!」と話して、選手を第4クオーターへ送り出したそうです。
もちろんHCは、選手たちができるメンバーだということは分かっていました。
しかし、そこであえて第3者的な見方をズバッと言い放って、選手たちの闘争心を再びかきたてることで、
選手たち自身のエナジーを引き出すことに成功したわけです。

よく下地HCは、グラウジーズの試合は、勝ち負けもそうだけど、
選手1人1人、男と男の闘いがおもしろいんですよ!と話しています。

続きはのちほど。

takanobu827 2:02 pm