ブログトップページはコチラ

7月26日 gra書

2011年7月26日

今月は、小筆で字を書くときのポイントをご紹介していきます。
先週は、祝儀袋や香典袋に小筆で字を書く際のポイントをご紹介しました。
今週は、ハガキに字を書くときのポイントについて紹介します。

ハガキに文字を書くときは、次の内容が挙げられます。
1つ目は「宛名」、2つ目は「相手の住所」、3つ目は「自分の名前と住所」、4つ目は「はがきの裏側」、この4つです。

img_0386.jpg
1つ1つ見ていきましょう。なお、ハガキは縦書きが基本です。
まず、1つ目の「宛名」です。これは、ハガキを贈る相手の名前です。
はがきの表の真ん中にはっきりくっきり分かりやすい大きさで名前を書きましょう。
ハガキの上に郵便番号を書く欄がありますが、目安としては、初めの3ケタの数字の欄の幅をオーバーしないぐらいの大きさが、全体を見てもきれいに収まります。
個人の名前の場合は、名前のあとに「様」とつけます。企業や団体の場合は「御中」とつけます。
ここであて名を書く場合、相手の名前よりも、先ほど説明したその下の「様」や「御中」を少し大きめに書くと、見た目に安定しますし、敬意が表れているということが文字から伝わります。先週、祝儀袋や香典袋の表書きについてお話しましたが、宛名はあれくらいの大きさがいいでしょう。

img_0386-1.jpg
2つ目の「相手の住所」、これは、先ほどの宛名よりも各文字の数が多くなりますので、文字の大きさは必然的に小さくなります。
郵便番号の欄に数字を書く際の起き差がだいたいの目安と考えていいと思います。
そして、相手の住所を書く場所ですが、これは、郵便番号の欄で見ますと、右から2つ目の間のあたりから書き始めるといいでしょう。
なお住所は、1行に納まるようになるのが理想ですが、アパートやマンションの場合ですと、1行では収まらなくなることがあります。
その場合は、住所の最初の行を少し右側、郵便番号の乱で見ると、1番右と右から2番目の間ぐらいから書き始めてください。
1行目は都道府県、市区町村、住所、番地まで書きます。
その先のアパート名、部屋番号については、1行目の左隣に書きます。アパート名などは、1行目の都道府県の住所の2文字目、ない詩3文字目から書き始めるときれいに書きあがります。
この住所、ケースとしてはそれほど多くないのですが、最初の都道府県から番地までの住所がかなり長くて1行では収まらない、という場合があります。
たとえば、「○○県△△郡□□町××字**(番地)」という場合、どこまで1行で書きあげればいいのか、となりますね。
その場合、理想を言えば番地の前まで1行で書いて、そのあとの番地は、左となりの行に移って、1行目と同じところから続きを書くというのがいいのですが、その前に終わっちゃう場合は、ある程度切りのいいところで行を替えてもかまいません。
これは、マンションやアパート名などを書く際についても同じです。

img_0386-2.jpg
そして3つ目「自分の名前と住所」、これは、おもにはがきの左下の部分に書きます。
はがきの裏のデザインの関係上、自分の名前と住所を裏側に書く場合はここの部分は必要ありません。
が、はがきの裏に書く場合でも、左下が基本です。
自分の名前と住所を書くとき、名前は、相手の住所の文字よりもやや大きく書いて、その右側に、相手の住所よりもさらに小さな文字で自分の住所を書きます。
自分の住所を書くときはかなり字が小さくなるので、筆先を上手に使って書くことが必要になります。1文字1文字丁寧に書いてください。
img_0386-3.jpg

そして、4つ目、「はがきの裏側」です。
こちらは、あいさつ文やメッセージを書くので、こうしなくてはいけない、というきまりは本当はそれほどありません。
ただ、ある程度文字を書くときの基本的な形が定型文としてあります。はがきの裏は、右上の部分があいさつ文、今の時期ですと、「暑中お見舞い申し上げます」、そのあとですと「残暑お見舞い申し上げます」ですね。その左側にあいさつ文よりも小さな文字で「本文」を書きます。もっと詳細な内容ですね。そして、左下にあたる部分に、自分の住所、名前を書きます。これは、先ほどの3つ目の部分と同じです。

img_0387.jpg
それから、実際に書く場合、墨の濃さについては、祝儀袋、香典袋と大きな違いはありません。
ただし、一般的に売られている官製はがきは、墨をあまり吸わない性質の紙でできています。ですので、筆にたっぷり墨をつけなくても、ある程度字を書くことができます。これは墨の濃さ関係なくです。書いたあと、十分に墨を乾かしてください。
今の時期、まだ暑中見舞いが出せます。
もし道具の準備ができているという方、暑中見舞いの宛名や住所を、筆で書いてみてはいかがでしょうか。一味違ったお便りを送ることができるかもしれません。

takanobu827 9:06 am