5月24日 gra書
2011年5月24日
「gra書」、私今井が、書道の「いろは」からご紹介しています。
先々週から、実際に書くときの基本をご紹介しています。横の線、縦の線、左はらい、右はらいをこれまでに書きました。今週は、点の打ち方、はね、転折・折れ曲がりをやってみましょう。
まずは、点の打ち方です。
点を打つ時は、筆の先から紙の上にそっと筆を載せて、右斜め下にしずくを描くように点を打ちます。そのあと、筆を気持ち下へ下ろして、筆先を、点の最初の部分に戻すようにしながら筆を上げます。最後の筆を上げる部分で最終的な点の形が整って、綺麗な点ができあがります。筆で、小さな三角を描くようなイメージで点を打ってみてください。
続いては、はね、です。
線をずっと書いていって、はねるところまできた段階で、まず筆の動きを止めます。そして、はねる方向を考えて、時計回りに45度筆を傾けます。横の線からはねる場合は右斜め下の方向、縦の線からはねる場合は左斜め下の方向に筆を傾けます。そこからはねるわけですが、はねる直前に少し筆にためを作って、そして、筆先をそろえるような感じではねます。きれいな三角を描いて、はねの部分が書きあがります。筆を早く動かしてはねると、きれいな三角ができなくなるのでスピードに注意してください。
そして、転折、折れ曲がりです。
これは、横の線から縦の線を書くときの折れ曲がりの部分です。折れ曲がるところまで横の線を書いていったら、筆の動きを止めて、右斜め45度筆を傾けます。これは、横の戦からはねを書くときと動きは一緒です。そして、折れ曲がるときは、はねずに、そのまま縦の線を書いていきます。この時、少し筆にためを作ってから縦の線を書くと、ぶれのない縦線が書けます。
こういった線の書き方、転の打ち方、はね、はらいなど、基本的な筆の動きをまとめたものに、「永字八法」があります。永遠の「永」という文字を書くことで、基本的な筆使いや点、線を学ぶことができて、基礎を学ぶおさらいとして、昔から親しまれています。
次回、ここまでのまとめの意味も込めて、この「永」という文字を書いてみましょう。