スポーツのエンタテインメント
2021年7月12日
どうも、今井隆信です。
7月に入り、高校野球の富山大会も始まりました。
東京オリンピックも間近に控えていて、いよいよスポーツの夏、という感じがしてきました。
今、このブログの原稿を、先月行われた、高円宮牌2021ホッケー日本リーグ男子H2、フリークス東京対小矢部RED OXの試合を横目で見ながら書いています。
ホッケーというと、アイスホッケーのイメージが強いかと思いますが、今横目で見ているのは、フィールドホッケー、芝の上で行うホッケーです。
サッカーと同じ、GKを含む11人の選手が、スティックを使ってボールを相手ゴールに入れて得点を競うスポーツで、ヨーロッパでは人気競技の1つになっています。
日本では、女子が、何回もオリンピックに出場していましたが、今回の東京オリンピックで、53年ぶりに日本男子も出場することになっています。
富山出身の選手は、日本代表のキャプテンを務める山下学選手、前回のアジア大会で、最後の最後に金メダルを呼び込むシュートを決めた、村田和麻選手の2人が選ばれています。
ホッケー男子は、24日から予選リーグが始まるので、ぜひ活躍を期待したいですね。
さて、話題をホッケー日本リーグの試合に戻します。
今横目で見ているフリークス東京対小矢部RED OXの試合は、結果は、2-0で小矢部が勝利しました。今、後追いで見ているわけです。
試合前から試合中、ハーフタイム、割と静かです。選手の声や審判の笛、選手同士が接触する際のスティックの音やボールの音以外、それほど聞こえてくるものはありません。この試合会場が無観客、リモートマッチであるという事情もありますが。
今、富山県内のスポーツは、エンタテインメント性がどんどん上がっていて、試合を盛り上げる演出はもちろん、試合前後の時間帯の楽しみ方にも様々な知恵が出され、工夫がされています。実際に試合会場に行かれた方でしたら、その辺りの変化はよくご存知かと思います。
あくまで私見ですが、スポーツの試合にはいくつかの段階があるように感じます。
- 競技者がゲームを行うための試合
- 競技者のゲームを観客が楽しむ試合
- ゲーム以外の要素を含めて、競技会場に足を運ぶ事を楽しむ試合
- 競技会場に足を運ぶ前も後も含めて総合的に楽しむ試合
たぶん、もっとこんな段階もあるよ、という意見あがると思われますが、パッと思いつく段階として、このようなイメージができるかと思います。
4の総合的に楽しむ試合の段階まで来ていると思われるのは、野球のNPB、プロ野球やサッカーのJリーグ、プロバスケットボールのBリーグなど、いわゆるトップリーグと呼ばれるスポーツと考えます。
が、トップリーグと言っても様々なスポーツでトップリーグがあって、競技によっては、まだまだ楽しませる余地があると感じるものもあります。
今年の春、高岡で、一般社団法人日本ハンドボールリーグ初代代表理事の葦原一正(あしはらかずまさ)さんの講演会が行われました。残念ながら私は講演会に行くことはできませんでしたが、葦原さんは、ハンドボールのエンタテインメント化を、日本ハンドボールリーグを通して進めようとされています。葦原さんは、これまで様々なプロ野球球団でキャリアを積まれ、バスケットボールのBリーグの理事もされていました。今年4月から、ハンドボールリーグの代表理事に就かれています。
で、ハンドボールのエンタテインメント化の記事を読んで、葦原さんが言わんとされていることはいちいちごもっともで、この部分にある程度の予算と人員を組むことができれば実現できる、はず、と私も思っていました。
富山県には、プレステージインターナショナル・アランマーレという、女子のハンドボールチームがあって、日本リーグに所属しています。これまで何度も試合会場に足を運びましたし、リーグ参戦当初MCも務めました。エンタテインメントの要素を取り入れて会場を盛り上げようという努力もよく知っています。もっと予算と人員が組めれば、という想いが、やはりあります。
アランマーレは、ハンドボールのチームの中では、この点積極的に進めている方だと思います。日本ハンドボールリーグではネット中継も行われていますが、会場によっては、この点が…、というところもあります。各会場、運営を預かるチームの考え方なのでしょうが、ハンドボールのトップリーグであるにもかかわらず、競技者のゲームを観客が楽しむ試合として、これで満足できるのだろうかと。
日本ハンドボールリーグはこの後8月末に開幕しますが、葦原さんが、エンタテインメント化の部分で、各会場をどのように進めていくのか、そして各会場を運営するチーム、関係者がどう形にしていくのか、注目です。
ここで話をホッケーに戻します。
これまで、小矢部RED OXの試合会場のMCを何年も務めていますが、ホッケーは。このエンタテイメント化の部分では、まだまだやれることがあるスポーツだと考えています。もちろん。人員と予算がある程度組めるということが前提にあります。ここが難しいところなんだと思いますけどね。
今、ホッケーの日本リーグが行われています。今シーズン女子の試合は有料でネット中継していますが、一部男子の試合は、YouTubeで無料中継が行われています。
以前は、このホッケー日本リーグの試合は、それこそ先ほど挙げた段階の中にある「競技者がゲームを行うための試合」でした。このブログの冒頭で書いた、リモートマッチにほぼ近い雰囲気でした。しかし、今、有観客の試合では、試合の合間にBGMが流れていたり、ゴールが決まった瞬間に曲が流れたりと、少しずつ次の段階に進んできています。
ですが、海外のホッケーの試合をネットで見ると、盛り上がり方が全然違うんですよね。ホッケーそのものの認知度もあると思いますが、会場の演出が、「うまいな〜」を感じさせるところがあるんです。
一昨年から、小矢部市で、「三井アウトレットパーク北陸小矢部杯」のホッケー大会が行われています。ここにも携わっていますが、限られた予算や人員の中でどうやって大会を盛り上げていくか、私自身も海外のホッケーの試合の映像を見ながら試行錯誤しています。
この後9月に、小矢部市で、日本リーグの試合が4日間予定されています。地元小矢部RED OXの試合のMCを務めることになっていますが、観客の皆さんが楽しめるような、いい会場にできれば、と考えていますし、知恵を絞らなくては、とも考えています。