皆さんご存知のとおり、富山グラウジーズの福島HCが更迭、となりました。シーズン序盤でのこの出来事にびっくりすると同時に、改めてプロスポーツ界のシビアな面を感じました。グラウジーズのフロントサイドとしても、この状況を打破しなくてはいけない、と判断したのでしょう。思い切った形をとりました。現在は、根間ACが代行で指揮を執っていますが、今のところ4連敗。ここからの突破口をどこに見出せばいいのか、きっとチームの中では手探り状態ではないかと思います。
先週、チームの取材にうかがったときに、現在後任のHCを人選中で、今年中に発表されるかもしれない、という話を聞きました。ブースターとしては、今年中でなく、もうすぐにでも発表ができればしてほしい、というのが正直な想いかもしれません。軌道修正を早くして、チームを1つにまとめたい。根間ACも取材のときに話していました。
以前、富山サンダーバーズが完敗したときに、当時のキャプテン、廣田嘉明選手に「ニンジン作戦でも取らなきゃダメかな」と話したことがありました。そのときは、「それもありかもしれませんねぇ」と廣田選手は冗談半分に語っていましたが、そこからちゃんと脱却して、BCリーグ優勝までたどり着きました。優勝を決めた後にサンダーバーズはどんなチームだった?と聞くと、「笑いの絶えないチームでしたよ」と答えていました。
先日、カターレの石田英之選手に話を聞く機会があって、やはりカターレは、「みんなおもしろいよ」と答えていました。練習を見ていて、負けていたとしても、雰囲気は明るいんですよね。
それが伝わる状況、グラウジーズにもっとあるといいなぁと、最近練習を見ていて感じます。練習中にもっと声を出してもいいのかなと思います。ちなみに、サンダーバーズの場合、バッティング練習の終盤は、野原選手が打席に立つケースが多かったのですが、そのときは、選手みんな外野でグローブを構えて、「もう1本」「こっちにカモン」と、1人1人が野原選手を盛り立てていたんですよね。チームの主砲をみんなで支えていた、その一端を見たような気がしました。
カターレは、練習の中でシュートが決まると、みんなで声を出して決めた選手をほめたり、決まるかどうか微妙なシュートには、「いやっ!」と声を出して、全員が1本のシュートに注目していました。1本のシュートに何人もの選手の想いがつながっているんだなというのを改めて感じます。
1人1人の選手の想いをつなぐ。
バスケットでは、パスだったりドリブルだったり、ポジショニングだったり、1つのゴールを決めるために、コート上で5人が必死に動いているわけですよね。その想い、決まったらその決まった喜びを、はずしたらその悔しさを、ゲーム中なので、アクションで表現はできないと思いますが、声でもっと表現できるのではないかと、それは、試合を見ているブースターも同じ想いなので、選手の想いが見ている人に伝われば、試合会場を大きな波に変えることができるのではないかと思います。
さて、話が横道にずいぶんそれてしまった感がありますが、今週末は、仙台89ERSとの対戦です。前回アウェーで1勝をあげたチームです。前回、竹平記念体育館でのゲームは、本当にブースターが大きな波を作ったゲームだったと思います。今度の試合も、大きな波を作ると思います。その波に、選手たちも、声を出して、アグレッシヴなプレーで、のっかって、勝てるといいなぁと思います。なお、週末のゲームは、今シーズン最初の魚津でのゲームです。何かありそうな感じがしますが…、どうでしょうか。