★☆★★☆★ 1月4日の 『キノコレ』 ★☆★★☆★
「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 奥野晃英さん からオススメの本をご紹介頂きます。
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今年最初のキノコレということで、今年一年の指針になるような本を選んでみました。
高橋幸枝さんの 『100歳の精神科医が見つけた こころの匙加減』 です。
著者の高橋幸枝さんは1916年生まれで、
この本が出版された昨年2016年で数え年100歳、
今年101歳を迎えられる現役の精神科医のお医者さまです。
1966年に神奈川県秦野市に「秦野病院」を開院され、
以後50年間の長きに渡り患者さんの心と向き合ってきた
いわば心のスペシャリストです。
そんな100年を生き抜いて、なお精力的な高橋さんが、
毎日を穏やかにちょうどよく生きるためのさじ加減を
40の原則にまとめて教えてくれる1冊です。
例えば
「執着しすぎない」
「最初の一歩を踏み出すこと」
「苦しい時期というものは永遠に続くわけではない」
「頑張りすぎない、同時に自分を甘やかせすぎない」
など、語り口が優しいおばあちゃんなので不思議と心に染みます。
「一年の計は元旦にあり」ですが、
高橋さんが教えてくれるような肩肘を張らないそんな計も心に留めておけば、
どこかでホッと一息つけるのではないでしょうか。
こちらの書籍はエスカレーター前新刊台で展開しておりますので、
一年の指針を探してらっしゃる方は是非ご覧ください。
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<直木賞候補作フェア>
去る2016年12月20日、
2016年下期の芥川賞、直木賞の候補作が発表されました。
今回で156回を数える芥川賞、直木賞ですが、
紀伊国屋書店では直木賞候補作を集めて
文学のコーナーで展開しておりますので是非ご覧くだい。
直木賞候補作は以下の通りです。
【156回直木賞候補作】
冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」(文芸春秋)
恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)
垣根涼介「室町無頼」(新潮社)
須賀しのぶ「また、桜の国で」(祥伝社)
森見登美彦「夜行」(小学館)
以上の5作品となっております。
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芥川賞候補作は全て過去の雑誌での掲載となります。
書籍は発売されておりませんのでご注意ください。
【156回芥川賞候補作】
加藤秀行「キャピタル」(文学界12月号)
岸政彦「ビニール傘」(新潮9月号)
古川真人「縫わんばならん」(新潮11月号)
宮内悠介「カブールの園」(文学界10月号)
山下澄人「しんせかい」(新潮7月号)
芥川賞受賞作は2月発売のオール読物3月号に、全文掲載の予定です。
昨年はたくさんのお客様にご愛顧賜りまして誠にありがとうございます。
本年もスタッフ一同勤めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。
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紀伊国屋書店富山店
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00
HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/
※今月の店休日 1月はなし
◎ 1月4日の放送は、ポッドキャストでもお聞きいただけます。
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