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2016/12/21 (水)
  • 12月21日のキノコレ

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12月21日のキノコレ[【終了】grace]

 ★☆★★☆★ 12月21日の 『キノコレ』  ★☆★★☆★  



「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。


今週は、紀伊國屋書店富山店  奥野晃英さん  からオススメの本をご紹介頂きます。


***


『よるのばけもの/住野よる(双葉社)』


本日ご紹介する本は、住野よるさんの『よるのばけもの』です。

作者、住野よるさんと言えば、
デビュー作である『君の膵臓をたべたい』が60万部のベストセラー、
また2016年の本屋大賞も2位に輝き、
続けて出版された『また、同じ夢を見ていた』もヒットとなるなど、
今年最も飛躍した作家さんです。

また『君の膵臓をたべたい』は来年2017年夏に映画公開されることも発表されました。

そんな2017年も要注目の作家さん、住野さんの
最新作、3作目となる作品が今回ご紹介する『よるのばけもの』です。

主人公は、深夜になると突然、変身をする中学3年生です。

その姿は、大きく裂けた口、八つの瞳、六本の脚に、四本の尾を持ち、体は黒い粒に覆われた、
まさにタイトルにふさわしい「よるのばけもの」でした。

ただ、この主人公は、そんな人以外の姿になっても割と飄々としたもので、
ある夜その姿で忘れ物を取りに夜の学校へと忍び込みます。

そして、そこで出会ったのは孤立しているクラスメイトの少女、矢野さつきでした。
さつき曰く「夜休み」の中での二人の触れ合いは、どんな結末を迎えるのでしょうか。

矢野さつきは、この物語のもう一人の主人公と言っていい
夜の学校で主人公が出会うクラスメイトです。

読んで頂ければ分かりますが、孤立というにはあまりに厳しいクラス環境にいます。

住野さんらしい軽やかな文章やテンポのいい会話シーンが
逆に厳しさを際立たせているのが凄みを感じました。

是非一度終わりまで読んで、主人公やさつき、またその周囲のクラスメイトの
行動の是非、善悪、自分だったらどうなのかなどなど、考えてもらえたらと思います。

本作は、昇りエスカレーター正面の新刊台で大きく展開しております。


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紀伊國屋書店富山店2016年ランキング


2016年最後のキノコレということで、
紀伊国屋書店富山店の現時点での2016年ランキングをご紹介します。


文芸書

1位 石原慎太郎『天才』(幻冬舎)
2位 宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)
3位 大谷光淳『ありのままに、ひたむきに』(PHP研究所)
4位 佐藤愛子『九十歳。何がめでたい』(小学館)
5位 ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版(静山社)


  
文庫本 

1位 新海誠『小説 君の名は。』(KADOKAWA)
2位 『百人一首』(マール社)
3位 『イラストでわかる日本の仏さま』(KADOKAWA)
4位 池井戸潤『七つの会議』(集英社)
5位 加納新太『君の名は。』(KADOKAWA)

  

新書本 

1位 森由香子『老けない人は何を食べているのか』(青春出版社)
2位 橋本卓典『捨てられる銀行』(講談社)
3位 田村潤『キリンビール高知支店の奇跡』(講談社)
4位 橘玲『言ってはいけない』(新潮社)
5位 佐藤愛子『人間の煩悩』(幻冬舎)



実用書 

1位 『ミシュランガイド富山・石川(金沢)』 (日本ミシュランタイヤ)
2位 カール・J ・F エリーン『おやすみロジャー』(飛鳥新社)
3位 Eiko『どんなに体がかたい人でもベタ−ッと開脚できるようになるすごい方法(サンマーク出版)
4位 nozomi『つくおき』 (光文社)
5位 柳沢英子『やせるおかず作りおき』(小学館)


 
本年も紀伊國屋書店富山店にたくさんの皆様にお越し頂きありがとうございました。
来年2017年も、今年以上にたくさんのお客様に来て頂けるよう
スタッフ一同勤めて参りますので、何卒よろしくお願い致します。


***


紀伊国屋書店富山店  

住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F   
電話番号: 076-491-7031  
営業時間: 10:00〜20:00  

HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/

※今月の店休日 12月31日(土)は17時まで。1月1日(日)は休み。

◎ 12月21日の放送は、ポッドキャストでもお聞きいただけます。
 
 

【終了】grace


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