★☆★★☆★ 5月6日の 『キノコレ』 ★☆★★☆★
「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 奥野晃英さん からオススメのフェア&本をご紹介頂きます。
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花寒の空も何処へやら、初夏を通り越してもう夏のような空と気温がやってきましたが、如何お過ごしでしょうか。
今日は書籍、雑誌を3点ご紹介します。
『火花/又吉直樹』
まずは、純文学期待の新作として、文学界から極めて高い評価を受けた書籍『火花』をご紹介します。
著者は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん。
お笑い芸人が純文学を執筆するという異色の経歴からも話題を集めた作品です。
お話の舞台は、又吉さん自身が身を置く、芸人・漫才の世界。
これだけならば、ただの自伝的小説に過ぎません。
私も当初、失礼ながら、興味半分、冷やかし半分で読んでみました。
しかし期待は裏切られました。
舞台設定も、確かに今までの純文学にはない「漫才」「芸人」という異質な世界ですが、
それ以上にとても丁寧に、言葉を選んで書かれた文章である点に又吉さんの文学への真摯さを感じました。
芸人さんということで、色々と色眼鏡で見られることの多い作品かも知れませんが、
是非一度、腰を据えて読んでみて下さい。
きっと「次作」の出版に期待してしまう文章がそこに待っています。
『日本の大和言葉を美しく話す』
2点目に紹介する書籍は、又吉さんの「丁寧な文章」ということに絡めて、『日本の大和言葉を美しく話す』です。
「天気」を「日和」、「実は・突然ですが」を「私事ですが」、「感動した」を「胸に迫る」等々。
日々使う表現を、大和言葉に替えてみるだけで、何とはなしに柔らかく、上品な表現になるものです。
春も過ぎ、初夏を経ると、いつの間にやら夏を迎え、お中元や暑中見舞いなどの文章を書く機会も増えるかと思います。
その際に、使える心効いた表現を、きれいなイラストとともに紹介してくれる一冊です。
この書籍を出版した東邦出版は、『日本の七二侯を楽しむ』『日本の伝統色を愉しむ』など、
和の伝統を大切さを思い出させてくれる書籍を出している出版社です。一緒に、是非、手にお取りください。
雑誌『山と渓谷5月号』
3点目は、オススメの雑誌の紹介です。
アウトドア雑誌、現在発売中の山と渓谷5月号です。
出版社さんが、富山県に関して力を入れて下さっており、富山の山特集も何度も行って下さっています。
今回は、昨年の9月号と、今年の1月号でご好評を頂いた、
富山県の為の冊子『TOYAMA旅』の《春》版が別冊付録としてついてきます。
山からホタルイカまで、我々富山県民も目から鱗の富山県の楽しみが詰まった別冊付録です。
また、5月15日頃発売の同誌6月号はその名も
「山と溪谷 2015年6月号 ガイド特集「来られ 立山・剱岳 裏剱・八ツ峰・美女平」と題しまして、
我らが立山連峰を大きく取り上げる予定です。
ご予約も承っておりますので、是非、この機会にお求めください。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
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紀伊国屋書店富山店
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00
HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/
※店休日 5月27日(水)
◎ 5月6日の放送は、ポッドキャストでもお聞きいただけます。
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