★☆★★☆★　10月3日の　『キノコレ』　　★☆★★☆★　　　


「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13：45〜『grace』の中でお送りしています。


今週は、紀伊國屋書店富山店 　橋本 裕司さん 　から、オススメの本をご紹介頂きます。



先日ラジオでお伝えしておりました5周年イベントですが、
読み聞かせには二回とも約30名のお子様が来られておりました。
カフェでのジャズイベントもほぼ満席とどちらのイベントも大盛況でした。
多くのお客様に足を運んでいただき、スタッフ一同大変嬉しく感じております。
今後もお客様に喜んでいただけるよう様々なイベントを行っていきたいと思います。

最近、『ソロモンの偽証』宮部みゆき、『ノエル』道尾秀介など話題作がぞくぞくと発売になっております。
そんな中、私が紹介したいのはこちら。

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★　『生きるぼくら』原田マハ　徳間書店
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原田マハさんは以前キノコレでも紹介した『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞された方です。

本作は有川浩さんの「フリーター家を買う」を彷彿とさせる作品です。
生きるのにつまずいた青年の成長物語です。
いじめ、ひきこもり、認知症、介護、就職難・・・
今の時代に影を落とす問題が多く含まれている作品でした。

冒頭の暗い世界から抜け出す主人公。
どうしても暗い気分にならざるを得ない多くの問題に、
温かく時には厳しい歩み方を示してくれたように思われます。

読み終わった後、彼らと一緒に青い空の下の田んぼに立って
深呼吸しているような清々しさが残りました。