最新情報
FMとやまの新着インフォメーション一覧です。
番組の最新情報や楽しいイベント情報などとっておきの情報が満載!
プレゼント応募・イベント参加申込 番組のお知らせ ライブ情報 その他
 
2009/12/21 (月)
  • 今日ご紹介した本

  • 紀伊國屋書店 富山店 朝加昌良さん

12月21日のキノコレ[【終了】grace]

 12月21日の 『キノコレ』     


「キノコレ」は、毎月・第1&第3月曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 係長 朝加昌良さんのオススメ本です!

クリスマスまであとわずか。
今回は子どもたちにプレゼントするのにちょうどいい本をご紹介します。
かつ、大人が見ても満足できるもので選びましたので、
読んであげる場合にも楽しくなれるのではないでしょうか。


------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 かいじゅうたちのいるところ』 センダック 冨山房
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
・世界中で、なんと2000万人もの読者に愛されているこのお話。
20世紀最大の傑作絵本といわれるほどの作品です。

・お母さんにしかられて、部屋に放り込まれてしまう男の子マックスの話ですが、
子どもの内面をドラマチックに描いていて、センダックの魅力が全開です。
部屋は森になり、マックスは冒険に出て、かいじゅうたちのいるところにたどり着き、そこの王さまになるのです。

・牙や爪があって怖いのだけどどこかユーモラスなかいじゅうたちと遊ぶマックスの姿、
読み聞かせていると子どもたちは笑顔になることでしょう。
絵が芸術的なので、大人が読んでも楽しめます。
特に文字が一切ない場所ですが、マックスとかいじゅうたちが踊っている見開きページ、これは迫力満載です。

・4歳ぐらいの子どもから、読み聞かせてあげたいですね。
男の子にとって母親とはどういう存在なのかも示しているのではないかと思います。
いつも子どもたちの中にはかいじゅうたちがいて、
それがいなくなったらきっと成長してゆくんだなぁと大人目線でも考えることが出来ます。

・ちなみに1月には映画公開を予定。センダックの独特のタッチがいかに表現されているか注目したいところです。



------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 ちか100かいだてのいえ』 いわいとしお 偕成社
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

・定番の次は新作を。大好評100かいだてシリーズ第2弾、
前作では地上100階建ての建物が舞台だったのですが、今度は地下の建物にご招待。
発売してまだ1ヵ月半ほどですが、実に良く売れています。

・特徴はなんと言ってもこの開き方!横長の本を立て向きにして開きます。
するとそこには上下のページをつなげて10階分が書かれています。
この視覚的な面白さと、あちこちにいる愛くるしいキャラクターが魅力。
階ごとに誰かが何かをしているので、順番にくまなくたどっていきたくなります。

・ちなみに住んでいる住人たちは虫や動物といった生きものたち
(好きな生きものがでてくると子どものテンションも上がりますね)。

・うちの実家に姪っ子がいるのですが、前作を読み聞かせてあげるととても気に入ったようで、
その後もたびたび読み聞かせてもらっていたのです。
そのため先日久々に読み聞かせたときはページをめくる前から
「次の階は○○さん!」とでてくる生きものをあててしまうほどに。
でも次がわかるのが面白くないのではなく、わかることがとても楽しそうで待ち構えていました。
今回の「ちか」を読み聞かせてあげるのが自分も楽しみです。



------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 365日のベッドタイム・ストーリー』クリスティーヌ・アリソン 飛鳥新社
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

・絵本が続いたので読み物を。一日一話の物語を365編収録した本。時には別の日に続く場合もあります。

・そのためとても分厚い本ですが(本もずっしり重い!)、その分わくわくが続く、と考えるととても素敵な1冊ではないでしょうか。

・基本的には読み聞かせるための物語を集めてはいるのですが、
自分で読める子供でも、大人が読んでも十分に楽しめます。
この時期以外だと自分用に買われる方のほうが多いかも。
グリムやイソップといった懐かしい話も入っています。
どこかで聞いた題名のわからないお話、忘れかけていたお話なんかにめぐり合えるとちょっと嬉しいものですね。

・どんどん続きが読みたくなっちゃうかもしれませんが、
あえて一日一話で読んでいけばこの本一冊で一年間楽しむことが出来るでしょう。
もちろん適当に開いたページのお話を楽しむ、というのもいいと思います。

・ちなみに本日12/21の物語は「壊し屋〜クリスマスのための話」
なんでも壊せる壊し屋のお話。なんでも壊せる機械を使って、物を壊して人を困らせるのが楽しみの壊し屋。
特に、クリスマスの時期に物を壊すことをとても楽しみにしていました。
ところがとあるクリスマス前、そのための機械が壊れてしまって・・・?
・ぜひぜひ、枕元に置いていてほしい本です。


大人の方に上げる本は?

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 『マイブック』
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

・写真集や詩画集、メッセージブックなどその人の好みに沿ってあげるのが多いと思いますが、
どんな人にもオススメしたいのが『マイブック』。
新潮文庫として発売しており、ページを開くと文庫の中は真っ白。自分で自由に書き込んでいける本です。

・先般、お客様で一人印象的な方がいらっしゃいまして、今年のマイブックを買われるときにおっしゃっていたのですが、
なんと発売した最初のころから買っていらっしゃるとのこと。
最初の発売は1999年。そこから10年分の自分の記録が本棚に残っている、と考えるととても素敵に思えました。

・日記と違い形式が自由。
文庫サイズなので持ち歩いて気の向いたときに書き込んでも良いし、
そういう意味では手帳に近いのだけれど本の形をしているので手帳より残しやすい、
この絶妙なバランスがよいのではないでしょうか。




◆紀伊国屋書店富山店◆   

富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F   
電話番号  076-491-7031   営業時間 10:00〜20:00  
12月の定休日→なし。ただし31日は17時まで。1月は2日より営業。

 ◎12月21日の放送は、ポッドキャストでもお聞きいただけます!


【終了】grace
月曜〜木曜 13:30-15:55
 
 
radiko.jp 今すぐ聴く お得な特典満載のウェブメンバーズに登録しませんか?ご登録はこちら