映画『愛を読むひと』31
2009年6月23日
今日は、現在公開中の映画『愛を読むひと』をご紹介します。
原作は、ドイツの作家によって1995年に発表され、
全世界の500万人が涙したという大ベストセラーです。
ちなみに私は原作を読まずに鑑賞しました。
でも、映画を見た今は、原作が読みたくてたまらない!
舞台は、1958年のドイツ。
15歳のマイケルは、21歳年上のハンナと激しい恋に落ちます。
そして、2人で会う(逢う?)時には、マイケルがハンナに本を読み気かせるようになります。
ところが、ハンナは、突然、姿を消してしまうんです。
それから8年後。2人は再会。そしてハンナの秘密が明らかに…。
といった感じのストーリーです。
ハンナを演じているのは、ケイト・ウインスレットです。
悪い人ではなさそうだけど、本当は何を考えているのかわからない。
表情も乏しく、口数も少ないハンナの心を読むのは、とても難しいことです。
でも、15歳のマイケルには、
彼女を好き!という自分の気持ちばかりが先行してしまい、
彼女のことを考える余裕なんて無かった。
でも、実は、そのことが、当時のハンナには救いだったのかもしれません。
それから8年後。2人は再会します。
大人になったマイケルは、やっと彼女自身のことを考えられるようになります。
そして、あることに気付きます…。
マイケルは、ハンナに本を読んで聞かせた唯一の人だったけれど、
と同時に、彼女の心を読めた唯一の人だったのかもしれません。
いや、読もうとした、という表現の方がいいかしら。
一番難しい読み物は、人の心なのかもなあ。