『読書をする子は〇〇がすごい』
2021年6月23日
あなたは子どもの頃、絵本を読むのは好きでしたか?
大人になった今、どれくらいの頻度で本を読んでいますか?
私はラジオで毎週本の紹介をしている通り、本は好きで
子どもの頃からずっと読んでいます。
私の家にはたくさんの本や絵本があったので
本好きな母の影響かな?と思って母に聞いてみたところ、
私が通っていた保育園では毎月一冊、
指定の絵本を買うことが決められていたそうです。
そして私は毎月、新しい絵本を喜んで読んでいたようです。
小学生になると学校の図書室に通い、
小5のときには本を読んでは絵日記のように
絵と文で感想を書くことにはまっていたところ成績が下がり、
父親から「読書禁止令」が出たほどです。
結局大人になった今もそのころと変わらないことをしているのですが。笑
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小さなお子さんがいらっしゃる方は、
お子さんは絵本をよく読んでいますか?
またお家には何冊くらいの絵本があるでしょうか。
そんなに無いかなという方は、お子さんの目に入るところに
面白そうな絵本を置いてみてください。
子どもの頃から絵本や本に親しむことで、いいことがたくさんあるそうです。
今日ご紹介する本は、こちら。
『読書をする子は〇〇がすごい/榎本博明(日経プレミアシリーズ)』
榎本さんは心理学博士で、
著書には『伸びる子どもは〇〇がすごい』
『ほめると子どもはダメになる』などがあります。
この本には、読書をすることでどんないいことがあるのか、
たくさんのメリットが挙げられていまして、
読書好きの私には共感の連続でした。
例えば、
「小説を読むことで語彙力や読解力が身につくだけでなく、
自分以外の視点に対する想像力が高まっていく」
とおっしゃいます。
自分と違う考えの人に触れることで
他者の立場や、ものの見方・感じ方に想像力を働かせることができると。
そうなんですよ。
実際は人の心をのぞくことは不可能だけど、本の場合はのぞけちゃうのです。
そして、登場人物の思いに対して、自分はそうは思わないけど、
こう思う人もいるのかと知ることができるわけです。
よく「ふつうはこうだろ!(怒)」とキレる人がいますが、
そういう人は、もしかしたら想像力が足りないのかもしれません。
この本によると、2歳から7歳の幼児期は
自分の視点からしか物事を見ることができないそうです。
でも、相手の立場を想像できるようになると、
相手を思いやった行動を取れるようになっていくのだとか。
そこで大事なのが読書というわけです。
ちなみに、榎本さんは、大人になっても自分の視点でしか語れず、
他者の視点に立てない人がいると言います。
また、相手が言っていることの意味が分からなかったり、
文章が読めなかったりする若者が増えているそうで、
2022年度から高校の国語の授業では
契約書や自治体の広報などの実用文の読み方を学ぶ授業が始まるそうです。
中には「うちの子は普段からよく喋るから大丈夫!」
という人もいるかもしれませんが、
日常会話はできても、授業についていけない子どももいるそうです。
言語は「生活言語」と「学習言語」に分けられ、
授業で使うのは、思考の道具である「学習言語力」なんですって。
この学習言語力を磨くためにも「読書」は大事だと言います。
今、子どもたちの学力の二極化が見られるそうです。
そこには読解力が強く関係しているのだとか。
読書をすることで、その読解力が高まってくそうですよ。
もっと詳しくお知りになりたい方は、ぜひこの本を読んでみてください。
きっと読んで良かった!と思えるはずです。
いやいや、自分はもう大人になっちゃったからもう手遅れだよー。
と思う方もいるかもしれませんが、あきらめないでください。
何歳になっても読書習慣によって
脳の発達を促すことができるそうですよ。
これまで本を読んでこなかった方は、
お子さんと一緒に読むのがいいそうです。
他にもこの本には、お子さんが本を読むようになるためのヒントや
やってはいけないことなどが具体的に書かれています。
お子さんのいる方だけでなく、多くの方に読んで頂きたい一冊です。
おすすめです!