『コロナの時代の僕ら』
2020年5月20日
ステイホーム以降、家にいる時間が長くなり、
私も家じゅう掃除をしたり、苦手な料理どころかお菓子まで作ったりと
家にいるからこそできることをしてきました。
最近は、家で過ごすことにも慣れてきて、
これまでほとんど見なかったYouTubeを見るのが日常になってきました。
落語、ライブ、映画など、これまで何本見たかしら。
最近見て良かったのは映像作品の『肌の記録』。
なんとこれ、明日21日(木)までの期間限定なので
まだ見ていない方はぜひご覧ください。
◎『肌の記録』の動画は コチラ
柄本時生さん、岡田将生さん、落合モトキさん、賀来賢人さんの4人が
完全リモートで撮影した映像作品で、舞台は100年後の世界です。
人は家にいるのが当たり前で、基本的に外出は禁止。
すべてがリモートで行われています。
登場人物の4人も幼馴染なのですが、一度も直接会ったことはありません。
でも、みんな仲良しで、それぞれが家の中での生活を受け入れています。
なんなら外に出るのは怖いと言います。
でも。。。
私は、こんな生活が当たり前になってはいけないと思いました。
100年後、地球に暮らす人たちが、家の中にこもりっぱなしではなく
普通に外出できるような生活を送るためには、どうしたらいいのか。
そのヒントが、この本にありました。
イタリアの小説家パオロ・ジョルダーノによるエッセイ
『コロナの時代の僕ら(早川書房)』です。
この本は、紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんのオススメ本です。
まずは、奥野さんのコメントです。
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ヨーロッパで最悪のコロナウイルス感染に襲われたイタリア。
そんな非常事態下でイタリア人作家が綴った魂のエッセイです。
日本は緩やかではありますが、
コロナウイルスの猛威から脱しつつあるように見えます。
だからこそ、この本を最後まで読んで欲しい。
それぞれが感じた「忘れたくないこと」を考えて欲しい。
そう思い、今回紹介させて頂きました。
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この本は、イタリアはもちろん
日本をはじめ26ヵ国で緊急刊行された、今話題の本です。
タイトルに「コロナ」とあるとおり、コロナについて書かれています。
つまり出来立てほやほやです。
イタリアで感染が広がり、死者が急激に増えていった2月から3月に
イタリア・ローマで書かれました。
著者は冷静にわかりやすく現状を伝えています。
例えば、感染の広がりをビリヤードの球に例えて、
感染した一つの球が他の球にぶつかることで広がっていくと表現しています。
ちなみに、イタリアは先日、5月18日に外出禁止措置が解除され、
これから復興に向かっていくわけですが、著者はあとがきで
「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」について書いています。
例えば、乗るはずだった飛行機のチケットをキャンセルしなかった自己中心的な自分や
今回のパンデミックの原因は自分たちの軽率な行動にあることなど、
様々な「忘れたくないこと」を挙げています。
また、私たちは「はやく元の生活に戻ってほしい」と口にしますが、
著者は「何に元どおりになってほしくないのかを、よく考えておくべきだ」
と繰り返し書いています。
元どおりではなく、元どおりになってほしくないものを考えようと言っているのです。
元に戻ってはいけないこととは何なのでしょうか。
ちなみに、今のままでは必ず新しい感染症の流行が何度も訪れるだろう、
と著者は予測しています。
では、私たちはどうしたらいいのか。
この続きは、ぜひ本のページをめくってみてください。
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