ショートショート・BAR
2017年8月9日
そろそろお盆ですね。
大人の皆さんはお盆休みは取れそうですか?
まとまったお休みが取れそうな方は
ぜひ本を読んでみませんか?
「たーじーまー。お盆休みは、何かと忙しくて本なんて読む暇無いから!」
というツッコミが今聞こえた気がする…。(笑)
そんな忙しい方でも読める本があるんです!
なんと1話5分で読めます。
5分くらいなら取れませんか?
スマホやパソコンをぼうっと見ているだけでも
5分くらいあっという間に経っちゃいませんか?
その時間を読書にあててみませんか?
***
今日ご紹介する本は、
田丸雅智さんの『ショートショート・BAR(光文社)』 です。
ショートショートというと星新一さんを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
田丸さんは、新世代ショートショートの旗手として注目されている作家さんで
芥川賞作家の又吉直樹さんからも絶賛されています。
私も田丸さんの作品は好きで、これまで様々な作品を読んできました。
『ショートショート・BAR』は、田丸さんの5月に発売された新作です。
本屋さんで見つけるなり購入!
今回はタイトルに「BAR」とあったのでいつも以上に興味がそそられました。
お話は全部で21話収録されています。
ですから一気に1冊読んでも2時間ちょっとで読み終えます。
早い方だともっと早く読めるかも。
今回も田丸さんの独特な世界を楽しめました。
タイトルにはBARとついていますが、
BAR以外のお話も収録されています。
たとえば…
・アルコール度数マイナス14%のお酒「マイナ酒(しゅ)」のお話。
→アルコール度数がマイナスのお酒って一体どんなものなのでしょう?
・グチを掃除する「グチ清掃員」の話。
→たしかに今の世の中、グチだらけですよね。
とくにオフィス街にある居酒屋のグチは汚れが激しいそうです。(笑)
・風鈴とよく似た「霊鈴(れいりん)」の話。
→霊鈴は、霊に反応して鳴るものなんですって。
そういう意味では、お盆の時期にぴったりの物語です。
でも怖い話では無いのでご安心ください。
という感じの物語が21話楽しめます。
田丸さんの作品を読むたび、これまでありそうで無かった発想に驚かされます。
風鈴から霊鈴を思いつかれたり
マイナスからマイナ酒(しゅ)なるものを作ってしまったり。
グチを掃除するという考えもすごくないですか?
たしかに「グチをこぼす」って言いますものね。
実際、たくさんのグチがこぼれたまま積もってそうですよね…。見えないだけで。
ちょっと見方や捉え方を変えるだけで、
おなじみの世界ががらりと変わってしまうことが本当に面白い!
あなたもちょっと不思議な世界をのぞいてみませんか?
本を読むのが苦手な方も1話5分ですので
達成感を感じやすいと思いますよ〜。
ぜひこの夏、ゆっくり少しずつ読み進めてみてください。