あのこは貴族
2017年1月11日
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「今年こそ結婚できますように」
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と初詣で神様にお願いしたという方はいらっしゃいませんか?
でも、本音を言うと、ちょっと婚活疲れた…
という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、ここでいったんお休みして本でも読んでみませんか?
オススメはこちら。
『あのこは貴族/山内マリコ(集英社)』
FMとやまでもおなじみの富山出身の作家、
山内マリコさんの新作です。
婚活ハウツー本ではありませんよー。小説です。
でも、そう言ってもいいくらいに学べます!
山内さんは「地方女子を描く作家代表」という印象が強いですが、
今回は、東京の、それもお嬢様の物語です。
と言いつつ、東京の上流階級の皆さんだけではなく
おなじみの地方女子や地方も登場します。
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主人公は、東京生まれの箱入り娘、華子。
彼女は20代後半で彼氏に振られ、焦ってお見合いを重ねた末に
イケメン弁護士「幸一郎」と出会います。
そしてもうひとりの主人公が、地方生まれの美紀。
彼女は上京して慶應大学に入るものの、経済的事情で中退。
32歳になった現在も地元には帰らず東京で働いています。
恋人はいませんが、腐れ縁の「幸一郎」とダラダラした関係を続けています。
そう。
二人の共通点は「幸一郎」。
同じ男性です。
そんな二人が、ある日出会うことになり…。
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物語はお正月から始まります。
そういう意味では今読むのにぴったりです。
また、内容的にも年のはじめの今がオススメ!
この本を読むのと読まないのでは、
この一年の過ごし方が変わってくる
と言っても過言ではありません。
特に独身女性は。
生き方の幅が広がったとはいえ、
独身女性は妙齢になると嫌でも
「結婚」を意識させられますよね?
「結婚こそが最高の幸せ」というような話を
私もこれまで何度も聞かされてきました。
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でも、よーく考えてみてください。
幸せは本人が感じるもので、
誰かに押し付けられるものではありませんよね?
もちろん自分にとっての最高の幸せが
本当に「結婚」だったら
それはそれでいいと思いますが。
でも、100人中100人がそうであるとは限りませんよね。
華子にとっての幸せとは?
美紀にとっての幸せとは?
この本を読みながら自分自身の幸せについても考えてみてください。
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『あのこは貴族』はストーリーも大変面白かったです!
東京の上流階級の生活をのぞけたのも興味深かった。
私も大学時代は東京の私大に行っていたので、
慶応ほどじゃないけど、東京生まれと地方出身の差は感じました。
本を読みながら美紀が全然他人事じゃなかったです。
ああ、まったく私と同じ思考回路…と何度思ったことか。(笑)
富山出身の作家さんだから、FMとやまでおなじみだから、ではなく、
面白いから!という理由で『あのこは貴族』をオススメします。
そうそう、著者の山内マリコさんから
コメントを頂きました♪
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超重要人物、美紀ちゃんの地元は氷見をイメージしてます!
オッケートークの氷見出身のディレクターさんに取材して書きました。
東京のちょっと特殊な階級の話ですが、
身近に感じて読んでもらえるとうれしいです。
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だそうですよー。
確かに「氷見」らしき場所が出てきます。
富山駅前らしき場所も。
また、富山にいそうな人々も。(笑)
おお、これは富山じゃないか!
と思いながら読むのも楽しいですよ。