ランチのアッコちゃん
2014年4月23日
いまブログをお読みの方は、
お昼ご飯は何を召し上がっていますか?
お家から持ってきた手作り弁当?
コンビニ弁当?
どこかで外食ランチ?
中には、外食ランチで、曜日ごとに行く場所が決まっている、
という方もいらっしゃるかもしれません。
今日のユキコレ(13時45頃〜オンエアー)でご紹介するのは、
『ランチのアッコちゃん/柚木麻子(ゆずき・あさこ)/双葉社』
です。
ちょうど1年前に発売された本なのですが、
この本の売り上げはすでに10万部を突破したほか、
先日発表された「本屋大賞」にノミネートされるなど、
去年の発売以来、ずっと話題となっている本です。
すでにお読みの方は是非grace宛に感想をお寄せください。
・・・
なぜ『ランチのアッコちゃん』はこんなに人気があるのでしょう?
本の帯には「読むと元気が出るビタミンサプリ小説」とあります。
そう!読むとむくむくと元気が湧いてくるのです。
そしてお腹が鳴ります。
美味しそうな料理がたくさん登場するのです。
表紙のお弁当写真を見ただけで思わず手に取りたくなります。
ご飯と卵焼きとウィンナーとミニトマトにいんげんの胡麻あえ。
シンプルなのだけど、とても美味しそうで、
思わず、お弁当を手に取るかのごとく、本を手に取ってしまいます。
そんな美味しそうな本
『ランチのアッコちゃん』とはどんな本なのか、
簡単にご紹介しましょう。
ランチのアッコちゃんというタイトルに
美味しそうなお弁当写真の本の表紙。
これだけの情報で私が想像した本の内容は、
ちょっと天然だけど素朴な女の子のアッコちゃんが作るお弁当が
みんなを幸せにする、というほのぼのストーリーでした。
ところが、本を読んでみれば、全く異なるお話でした。
そもそもアッコちゃんのイメージが違いました。
「アッコちゃん」というのは、
黒川敦子さんという45歳の独身女性だったのです。
しかも、身長は173センチ。その見た目は某大物歌手に似ているのだとか。
さらに名前が「敦子」であることから「アッコ」というあだ名がついています。
仕事ができ、社長からも一目置かれている彼女に対し、
もちろん誰もあだ名で呼んでいません。
そんなアッコさんから、
部下で派遣社員のOLの三智子は、
1週間、ランチを交換するよう言われます。
三智子は節約のために毎日自分の作ったお弁当を会社で食べ、
一方のアッコさんは毎日会社の外でランチを食べています。
でも1週間だけ、三智子はアッコさんのためにお弁当を作り、
かわりにアッコさん行きつけの外食ランチに行くように言われます。
三智子は、外で美味しいご飯を食べるだけでなく、
様々な人に出会ったり、話をしたりしているうちに、
自分のある変化に気づきます。
・・・
アッコさんはかっこいいのですが、かなり強引です。
三智子はそんなアッコさんに振り回されっぱなしなのですが、
それをのぞんでおり、とても楽しそうなのです。
きっと若手の皆さんはアッコさんみたいな先輩がいたらいいなと思い、
お姉さんたちはアッコさんみたいな先輩になりたいと思うのでは?
サバサバっとしつつも、実は優しくて、
友達もたくさんいるアッコさんに、私も憧れます。
・・・
人生、思い通りにいかないこともあります。
なんでこうなってしまったんだろうと落ち込んだり、
逆にイライラしたり。
そういった時、どうしたらいいのか?
答えを知りたければ、『ランチのアッコちゃん』を読んでみてください。
具体的な答えはないかもしれないけれれど、
ヒントは得られると思います。
小説は軽いノリでとても読みやすいので、
普段本を読まない方や読書が苦手という方でも気軽に読めるはず!
それにしても。。。
ポトフが食べたいわー。
きっとこの本を読んだ後に、ポトフを作った方はいらっしゃると思います。
あるいは、夏に読んだ方は、どこかのビルのビアガーデンに行ったね、きっと。