ワーキングガール・ウォーズ
2008年1月28日
今日も本の紹介です。
★『ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき(新潮文庫)』
また、素敵な作家さんと出会ってしまいました。
その名は「柴田よしき」さん。女性です。
私は初めて柴田さんの作品を読んだのですが、
女子という生き物のあまりにリアルな描写に、
ただただひれ伏すばかりなのでありました。
まるで自分の心の中を覗かれているような感じです。
逆を言えば、怖いから知りたくないのだけど、
でも、知りたいと思う友人の本音を覗き見しているような感じです。
だから、時々チクチクッと痛さもあります。
でも、そんな痛みを忘れてしまうくらいの気持ちよさもあります。
さ〜あなたの会社はどうですか?
一見、とても仲良さそうに見えて、
実際は嫉妬と悪意にまみれている、なんてことはありませんか?
誰だって100%完璧な人なんていないわけで、
例えば心から愛していると思っている人に対して、
年がら年中好きでいられるかといったら、そうじゃないですよね?
(まぁ、中にはそういう人もいるのかもしれませんが)
だから、たまには大好きな人の事だって、嫌になることがあると思うんです。
でも、だからといって嫌いになったわけでもないし、
人に文句を言いふらしたりすることはありません。
ただ、自分の心の中で思っただけです。
そんなリアルな思いが綴られています。
自分に都合のいい言い訳を並べて、
気に入らないことは全部人のせいにして、
自分自身を必死に守っている様子なんて、
どこかの誰かさんみたいで、泣けました。
あ、つい感傷的になってしまったわ。
でもね、この本を読んでいると、
張り詰めていた思いがプチンとはじけてしまいそうになるんですよ。
私だったら絶対に見せたくない弱い部分がたくさん書かれているので、
なるべくなら、男性には読んでもらいたくないかも(笑)。
女性は必読ですけどね!
あ〜でも、男性が読んだら、どう思うのか、ということを知りたいような気もするなぁ。