人からつながるアートの魅力!
2010年7月30日
7月第5週はスペシャル企画でアートの話題をお届けしました!
ゲストはすでに老舗とも言えるアートギャラリーを女性お二人で続ける富山市「香希(かき)
画廊」の宮島香世さんと今井希代子さん。千石町のコスモビル2Fから磯部町に新しく
ギャラリーを建設され、今月17日に移転新オープンされたばかりのということでお話
を伺いました。
それぞれお二人の名前から漢字を取って「香希画廊」を独立開廊して12年という
ことですがお二人の出会いはそれよりも10年前、百貨店の美術画廊で新人だった
今井さんの頼れる上司が宮島さんだったということです。宮島さんがこの世界に
入ったのが絵画ブームも一段落した1981年、今井さんはバブル経済真っ只中という
ことで日本のアート事情も振り返れば激変したとも言えます。その中でお二人が
大切にして行きたいのは次々に企画や情報やブームが入り乱れるようなものではなく
ゆっくりしたペースでじっくりと人がアートと向かい合うことが出来る豊かなあり方。
そんな場になればとオープンした新ギャラリーは美術談義をしたり美術に関心の
ある方が気軽に話の出来る場所でもあるようにとの思いもあるとか。ギャラリーや
美術館は無言で入って出るような形が多いけれど香希画廊では玄関でちゃんとお客様
を迎え、お見送りするというコミュニケーションを大切にしたいと宮島さん。私も先
日お邪魔しましたがとてもWelcomeな雰囲気が嬉しかったです!アートのプロ
である宮島さんと今井さん、美術品の修復ってどうしたらいいのとか掛け軸を額装
したいけどどうしたら?という相談を受けることも多いとお話されていましたよ。
ちなみに子どもの頃のお話を伺いましたら宮島さんはお父様の影響で中学生になった
ら油絵を描くという家庭で(素晴らしい!)家中、テレピン油のにおいで一杯だっ
たとか。13歳の時、大好きな棟方志向のポストカードを額に入れて飾りたくて近
所の文具店に相談に行ったりのエピソードも将来を垣間見るようで納得でした!今
井さんも子どものときから油絵や紙粘土工作などがお好きだったそうですが次第に
自分で描くよりも学芸員などの勉強をしてアートの魅力を橋渡しする仕事へ向かいたい
と思いが変わっていったということです。それにしても先週のKAMU-NAVI
のインタビューでも感じましたが13歳って人生にとって真に大切な存在に出会え
る年齢なのでしょうか。感慨深いですよね。
17日に移転新オープンの香希画廊は今月一杯オープン記念展が開催されていますが、
会期以降も美術に関心のある方は是非是非お気軽にお立ち寄り下さいとのことでした。
場所は緑がきれいな富山市けやき通り、磯部町2丁目の交差点角(磯部町2-8-1)、
花水木通り側がエントランス、駐車場になります。何よりアートを深く愛するお二人が
「香希画廊」の魅力なのだなぁと実感したひと時でした!!!
本日お届けしたのは今井さんのセレクトでこの季節にぴったり、小野リサさんの
「太陽の子どもたち」をお送りしました☆
(Takagishi記)