２週に渡っては富山の音楽シーンを応援するOTANIふれ逢いステーション
によるふれステ・マガジンです。
今回は子ども達がわくわく楽しい時間を過ごせるようにと作詞作曲のCD
ブックを出版した滑川市の西野茂さんをゲストに迎えました。
西野さんは富山市の高志支援学校の先生です。国立音大、東京学芸大の
院を卒業後、富山県内の特別支援学校に勤務して２０年余り。現場の先
生方の「こういう音楽があれば」というリクエストや、子ども達が学習
発表会で親しんで使える音楽をと、７枚のオリジナルCDを自主制作して
きました。西野さんの作る歌と音楽は、県外の教育現場でも、子ども達
が生き生きすると注目を集め、その中から選んだ３０作品を、去年の夏、
楽譜や歌詞も掲載した２枚入りのCDブックにまとめたものです。「特別
支援教育で使える歌の本　ともだちになろう！」から、まず最初に聴か
せていただいたのは、本のタイトルにもなっている「ともだちになろう」、
子ども達の歌声に笑顔が一杯あふれているのが伝わってきました。そし
て、西野さんが歌う「四季の歌」。西野さんの歌詞はとてもユニークで、
あったかい、擬音語や擬態語もふんだんに盛り込まれていて、すぐに口
真似したくなる楽しさがあります。２枚のCDはお話篇と歌篇に分かれて
いて、お話篇は学習発表会の劇に使えるものをと制作されたのが始まり。
誰もがよく知るグリム童話や民話などを語りと歌で構成していて、オリ
ジナルソングを盛り込み、ミュージカルのようにストーリーが進んでい
きます。声色たっぷりに表現する西野さんは、本当に学校の先生？もし
かして声優さん？とも感じるほどの芸達者ぶり。忙しい仕事を終えて、
夜、作詞作曲をし、自宅でレコーディングをされたということで、振り
返れば、体力的にもものすごく大変だったそうですが、子ども達へ愛と
音楽への情熱が、創作の原動力になったのでは。歌篇は、いろんな学習
の場で、歌がきっかけで子ども達の意欲につながったという曲の数々が
収められています。次回おかけするお風呂の歌や書道の歌も、すごく面
白いですよ♪イラストも自主制作CDの時から、描いて下さっている方で、
のびのびとした朗らかさに満ちています。２０年余りの創作の集大成と
も言えるジアース教育新社から出版のCDブック「ともだちになろう！」
は特別支援教育の現場だけではなく、子育て中のお母さんが、読みきか
せのCDとして、お子さんと一緒に楽しんでもらえたらと西野さんは話し
ています。
本日はお話篇のCDから「はだかの王子様」をお送りしました☆次回は歌
篇から「しゃぼん玉とばそう」をお届けする予定です☆童謡の「シャボ
ン玉」とは全く違う,春風に乗りそうな西野さんのオリジナル曲、どうぞ
お楽しみにー☆☆☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Takagishi記）