12月9日&16日放送はドイツの作曲家へ思いを込めたCDリリース、ピアニスト・高森静香さん♪
2016年12月16日
2週に渡っては富山の音楽シーンを応援する
OTANIふれ逢いステーションによるふれステ・
マガジンです。
今回は富山市在住のピアニスト・高森静香さんに
お越しいただきました。高森さんは、呉羽高校音
楽コース、桐朋学園大学、ドイツのハノーファー音楽
大学、大学院を卒業。協奏曲のソリストとしてアン
サンブル金沢やハノーファー北ドイツ放送フィル
などと共演。ドイツ国家演奏家の資格もお持ちです。
この10月に自らの演奏CDをリリースされたばか
りなのですが、音楽家への深い思いが込められた
アルバム、じっくりと聴かせていただきながら、
お話を伺いました♪実は、自身でアルバム制作は
これまで全く考えていなかったと言うことですが、
何度も演奏会を行った朝日町にある音楽夢工房の
加藤敏久さんと、富山市の調律師、小畔幸夫さん
に後押しと協力を受けて実現しました。
アルバムタイトルは「暁の歌~ブラームス、シュ
ーマン、ベートーベンピアノ作品集」。「暁の歌」
はシューマンの最晩年の作品。精神を病んで、
なお音楽に向き合ったシューマンが命の淵で見た
世界。ドイツ留学中はそれほど心を惹かれなかった
ものの、今一番にアルバムで残したい曲として、
選んだそうです。そして時を同じく、シューマン
が若き才能として出会ったブラームスの呼応する
思い。また時代は違うもののベートーベンが、最
後のピアノ・ソナタに込めた苦悩から歓喜に至る
姿が、まさしくベートーベンにとっての「暁の歌」
であると高森さんは実感したそうです。
レコーディングは丁度1年前、上市町の北アルプ
ス文化センターで行いました。収録、編集、ライ
ナーノーツの原稿など、全て内に向かいながら行
う作業は、コンサートとは全く違うアプローチだ
ったということですが、長い時間をかけて、敬愛
するドイツの作曲家達の音楽人生をクロスオーバ
ーさせながら一枚のアルバムに仕上げました。
静かに響く高森さんのピアノ演奏、多くのことが
伝わってきます。
番組ではドイツのクリスマスについても伺い、本
物のもみの木にろうそくの灯り、木のいい香りも
するそうで、幻想的で素敵ですよねー!
来年5月にはリサイタルを開催。4月には、音楽
夢工房でバイオリンの方との演奏も予定されてい
るということで楽しみですね♪
9日にお届けしたのは高森さんのアルバムから、
ブラームスの「4つのバラード作品10」より
第1番☆16日はベートーベンの「ピアノ・ソ
ナタ第32番作品111」から第2楽章でした
☆☆☆
高森さん、素晴らしい演奏とお話、ありがとう
ございました!
来年も素敵なゲストをお迎えしたいなと思って
います。それでは皆さん、よいお年をー!!!
(Takagishi記)