２週に渡っては富山の音楽シーンを応援するＯＴＡＮＩふれ逢いステー
ションによる「ふれステ・マガジン」です。
今回のゲストは富山市出身・在住のピアニスト、中沖いくこ さん。中沖
さんはピアニストとして出演する全国での演奏会のみならず、富山ゆか
りの若手演奏家が出演する室内楽のシリーズコンサートを企画・プロデュ
ースでも活躍を続けています。演奏家自らが企画を立ち上げ、続けるク
ラシックコンサートは県外からも大きな注目を集めています。
それが富山市民プラザのアンサンブルホールを会場に、２０１１年から
行っている「クラシックの雫」。年間４回のペースで、楽器や楽曲など
クラシック音楽を深く知るからこそのこだわりの切り口で開催され、ク
ラシックファンのすそ野を広げています。
また毎回のコンサートを通して、国内外で研鑽を積み、実力と表現を兼
ね備えた富山ゆかりの若手演奏家が多いことにも驚かされますが、中沖
さん自身、ドイツのメンデルスゾーン・ライプツィヒ音楽大学を主席で
卒業するなど実力を養ってきたものの、帰国後なかなか演奏する機会が
ないのも実感としてあったということ。それならそういう場を作ればい
いと、自ら企画書を製作し、応援してくれる企業を探すために奔走した
と言うことです。中沖さんがプロデュースする「クラシックの雫」は卒
業した学校や師事する先生の枠も超えてのコンサートとなるため、演奏
家同士の新たな出会いとなることも多く、それぞれにとっても大きな刺
激になっているそう。
３年目の今年、第１回のコンサートは７月にバッハ、ベートーベン、ブ
ラームスというＢのつく３人の作曲家に注目したコンサートが開催。第
２回はいよいよ９月２０(金)、午後７時から「鍵盤上のオーケストラ」
と題して開催されます。幅広い音域を演奏できるピアノは一台でもオー
ケストラの役割を果たすと言われています。今回は２台のピアノにそれ
ぞれ二人のピアニストが座り４人で演奏を繰り広げるというコンサート
（２台８手）。管弦楽曲がピアノだけでどのような音の重奏となってオ
ーケストラ・サウンドを聴かせるのか興味深いですね。出演は戸島園絵
さん、稲生沙子さん、高森静香さん、中沖いくこさん。入場料は前売り
一般２５００円、学生１５００円（当日は５００円ＵＰ）。また今年か
らの新しい取り組みでコンサートのプログラムに合わせてソムリエが銘
柄を選んだワイン販売もあるそうで（運転でない方は是非♪）、五感を
楽しませるコンサートの意味合いもあるとか。そして赤ちゃんがいるマ
マ達に好評なのが、公開リハーサルの形で音楽をお子さんと一緒に聴く
ことが出来る「ミニしずく」。対象は０歳から未就学のお子さんとその
ご家族。（ご家族お１人５００円です。）開演１時間前に1Ｆエントラ
ンスでお出迎え演奏の企画もあり、様々な形でクラシックを楽しむ演出
がほどこされています。「クラシックの雫２０１３」は第３回が１２月
１５日、Ｊａｚｚ　ｉｎ　クラシック。第４回が３月８日、アラビアン
ナイトの世界へ誘う「雫☆ＳＩＮＦＯＮＩＥＴＴＡ」が予定されていま
す。
来週はピアニストとしてのお話を中心に、今につながるドイツ留学時代
の思い出などを伺うほか、子ども達に伝えたいクラシックの音楽の魅力、
そして１１月２１日に富山県民小劇場オルビスの発見ライブで中沖さん
が親交のあるＮ響コンサートマスターの篠崎史紀さんを迎えて開催する
「クラシックヴァイオリンっておもしろい！」についてもたっぷりと伺
うことにしています！どうぞご期待下さい！！！
美しく可憐な雰囲気で情熱一杯に話される中沖さん、素敵な女性です♪
本日お届けした曲は２０日の｢クラシックの雫」プログラム曲から管弦楽
による「フィガロの結婚」序曲でした☆次回は、まろさんに合わせてウィ
ーンの音楽を選んでいただきます☆どうぞお楽しみに！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Takagishi記）