２週に渡っては富山の音楽＆ステージシーンを応援するOTANIふれ逢いステー
ションによるふれステ・マガジンです。
今回のゲストは富山のクラシックギター奏者・四十谷隆司（あいたにたかし）
さんです。四十谷さんは３５年前に富山市にギター学院を設立され演奏、指
導に活躍されて来た富山のクラシックギター界における第一人者。この夏は
長野、富山で３回シリーズのギターコンサートを開催中。番組では是非に生
演奏もということでスタジオにお越しいただきました♪
打ち合わせのときからギター愛たっぷりにお話下さった四十谷さん。お生ま
れになった１９５２年は映画「禁じられた遊び」の製作された年なのですね
とお伝えすると、「こちらも演奏しましょうか」と快くおっしゃってくださって本日
の放送は贅沢な幕開けに。ギターとの出会いは１５歳の時におじさんの家
にあったギターを触ったのが最初だったのだそう。やはり「禁じられた遊び」
は初めに弾いてみたいと思った思い出の曲なんだそうです。それからクラ
シックギターの魅力にどんどん引き込まれていった四十谷さん。高校生の時
に音楽雑誌で見た、気鋭の若き演奏家として注目されるクラシックギター奏
者・田部井辰雄さんの記事に「絶対この人の弟子になる！」と誓ったそうで
す。運命は不思議なもので遠い憧れの演奏家がほどなく富山でコンサートを
開き、名器「ハウザー」を手にバッハを演奏する姿は今も目に焼きついてい
るとか。田部井さんの代名詞とも言える世界的にも快挙となったクラシック
ギターによるバッハ、リュート組曲全集を聴きながら当時の思い出をお話し
てくださった四十谷さん。ギターの魅力を色んな人たちに伝えたかったと
富山大学ではクラシックギター研究会を立ち上げ、経済学部を卒業後は「も
う、押しかけるようなものだったかも（笑）」と田部井さんに学ぶため、迷
わず東京で就職先を見つけ、宇都宮に住む田部井さんのもとに働きながら通
い研鑽を積んだそう。田部井さんのHPにも音楽家であるお子様達のサイトと
共に四十谷さんのHPがリンクされていて現在も続く師弟関係の深さが伺えま
す。ちなみに四十谷さんが愛用しているのもやはり「ハウザー」（奥さんよ
りも長い付き合い？とのことですが！！！）。クラシックギターの名器は様
々ある中でハウザーの音色は四十谷さんにとって格別なのだそうです。放送
ではギターの歴史についても伺いましたよ。４００年も前にさかのぼるとか。
初めはマンドリンと同じように弦が二重に張られた復弦だったそうですが、
１８世紀に今のクラシックギターと同じような６本単弦の楽器が作られるよ
うになり、本日オンエアの生演奏はその古典派の時代の曲、ソルの「ワルツ
・ホ長調」を聴かせていただきました☆

３回シリーズによる四十谷隆司ギターコンサートのプログラム１曲目です♪
来週は６月２９日に長野県塩尻で行われた第１回のコンサートを振り返りな
がら７月２９日（土）１６時から創造の森・越中座で開催の富山公演、８月
３日（土）１５時から県高岡文化ホール・小ホールで開催の高岡公演（いず
れも入場・全席自由２０００円）の聴き所などたっぷりと伺って参ります！
BGMはギターの神様・セコビアをセレクト、そして生演奏は同じくプログラム
曲からタルレガ作のあのギター名曲を聴かせていただきますよ！トレモロの
繊細な響きがアラベスク文様と噴水のきらめきをほうふつとさせ…、どうぞ
お楽しみにー！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Takagishi記）