3月16日&23日放送は箏が紡ぐ新しいサウンド、東風・中しまりんさんがゲストです♪
2012年3月16日
富山の音楽シーンを応援するOTANIふれ逢いステーションによる
ふれステ・マガジン、2週に渡ってのゲストは富山出身で東京
を拠点に活躍する箏アーティストの中しまりんさんです。
東風(TONFU)というオリジナルユニットで自身が作った楽曲や
様々なジャンルのカバー曲を演奏し箏の可能性を広げている
中しまりんさんの存在を私がネットで知ったのは去年12月。
それから是非富山でお話を伺えたらということで連絡を取り、
ようやく実現したのが春・弥生、今回のインタビュー!
高校時代まで暮らしていた故郷・富山はとても懐かしいとのこと、
お着物で来ていただきましたが帯は素敵なチューリップ柄です♪
まず1月25日にリリースになった3rdアルバム「紀ーKi」
から聴いた「華やぎ」はまるで春の花が次々にほころんでくる
ような生き生きした箏の音色、日本女性の美しさをイメージし
て作曲されたとのことでそこにボサノバギターが絶妙に溶け合っ
ていく…。ユニット名の東風は「アジアからの風」という意味が
込められていてお茶のCMでおなじみの久石譲さんの「Oriental
Wind」のカバーも情景豊かなライヴ感。5歳から箏をはじめ現在、
21世紀伝統和楽団に所属するりんさんは実は10年間、箏
から離れていた時期があったとのこと。もともと子どもの頃
はピンクレディや聖子さんが好きで、それからマドンナや
マイケル・ジャクソンなどの洋楽を聴き、シンガーソングライ
ターとしてインディーズでアルバムも出していました。そん
な彼女がメイン楽器をギターから箏に替えオリジナルの世界
を表現したいと思ったのがテレビで観た中国・古箏奏者ウー・
ファンさんの演奏だったのだそう。歌詞のある曲からインストゥ
ルメンタルの作曲、演奏にご自身の中では大きな違いはないと
のこと。尺八奏者の方とのデュオユニットでスタートした東風
(1stアルバム「鏡花水月」2007年)は2ndアルバム
「結ーYui」(2010年)からソロユニットに。様々な楽器と
箏を出会わせより自身としての音楽を追求。箏がりんさんに
とって自由な歌声であるならばギターの音色は変わらぬ大切な
恋人のような存在かも。好きなアーティストにシェリル・クロ
ウの名や、初期の頃から大好きなゆず(愛猫の名前もゆずちゃ
ん、福猫らしい。箏アーティストとしてゆずの音楽ワークにも
参加エピも伺いました♪)、楽曲のアレンジにギタリストの方
が多いのも(3rdアルバムの中の「ハシル!」のアレンジは
ムーンライダーズの白井良明さん、そのお話は来週詳しく伺い
ますよ!)、邦楽の箏からシンガーソングライターへ、そして
オリジナルの箏アーティストへ全てがつながって中しまりんさ
んの音楽を形作っているのではと思いました。
次回は箏の響きの新しい魅力や曲作りについても伺います。故
郷の大切な人達への思いから生み出された曲のお話はタイトル
も含め真摯な心を伝える証としての音楽を感じさせます。
本日お届けしたのは東風の3rdアルバムから「華やぎ」☆次
週はアルバムのラストに収められている「環ーWa」をお送りし
ます(6分を越える大曲、コーラスパートまでお届けできない
のはご了承を!)☆演奏活動では東風のライヴや文学作品の朗
読とのコラボなどもされている中しまりんさん(北陸石川は4
月に予定)。是非是非富山でのライヴで聴かせていただきたい
もの!様々な楽器と繰り広げる箏の音色の新しさ、呼応するサ
ウンド、生音ならではの醍醐味、是非故郷で!!!
(Takagishi記)
※23日放送では東風の2ndアルバムから高岸リクエスト
でMy Favorite Thingsもお届けしましたがジャズアレンジ
が驚くほど箏にぴったりで新鮮な情感と雰囲気にわくわく
します。そしてりんさんが富山にいらしたからこそかけ
たいとおっしゃったのが「天(そら)を仰ぎて君想ふ」。
故郷で慈しんでくれた大切な方達へ伝えたい思いを曲に
されたということです。
箏アーティスト・中しまりんさんのライブスケジュール等
は東風公式サイトでご確認下さいね。