心と身体に響く室内楽PART1
2010年6月18日
今週と来週は富山の音楽シーンを応援するOTANIふれ逢いステーションによるふれ
ステ・マガジンです。今回は県内の医療現場に携わる皆さんが取り組む室内楽の
話題を2週に渡ってご紹介。ゲストは富山大学医学部麻酔科准教授の広田弘毅さん。
広田先生はチェロを演奏されるのですが、まず今週は今年2月、みなとみらい
アマチュア室内楽フェスティバル2010で大トリでの演奏を果たした「モルフェ
ウス弦楽四重奏団」の活動について伺いました(広田先生のHPはこちらです!)。
広田さんはじめ県内の麻酔科の先生3人と薬剤師の方1人で構成する弦楽四重奏団は
十数年前、ある病院のパーティで余興で演奏したのがきっかけということですが演奏
が大好評で以来、学会や医療関係の催し物で演奏して欲しいというラヴコールが多く、
全国のアマチュア演奏家が憧れと目指すアマチュア室内楽フェスティバル(ACF)では
2回の出場を果たす実力派弦楽カルテット。プロの演奏家による厳しいテープ審査で
知られるACF、特に今年はその演奏が高く評価されて22組の出演グループのフィナー
レを飾ったのです。ちなみにモルフェウスはギリシャ神話の夢や眠りの神様、医療現
場では痛みを和らげる薬モルヒネの語源もあってその名がついたそうですよ。患者さ
んの命を預かる大変なお仕事、メンバーが練習に集まるのも夜遅くなってからなので
すが深夜、緊急の手術に即対応されたというエピソードには頭が下がる思いがしました。
番組では今年のACFで演奏されたピアソラの「タンゴ・バレエ」弦楽四重奏版を
応募のための演奏音源そのままに聴かせていただきましたがとてもエキサイティ
ングで美しい♪是非是非生でモルフェウスの弦楽の調べに触れてみたいと思いました
ら10月23日(土)、富山市民病院の講堂にて市民を対象とした医療講座にあわせ
てモルフェウス弦楽四重奏団の演奏会が予定されているのだそうです☆☆☆
来週は「医療現場と音楽」をテーマに広田先生の音楽への思いや20年近く続ける室
内合奏団による病院でのボランティアコンサートなどについて伺います。
どうぞお楽しみに!!!
(Takagishi記)