心と身体に響く室内楽PART2
2010年6月25日
先週に続いて富山の音楽シーンを応援するOTANIふれ逢いステーションによるふれ
ステ・マガジンです。ゲストは富山大学医学部麻酔科准教授の広田弘毅さん、本日は
「医療現場と音楽」をテーマに伺いました。広田先生は毎朝チェロを弾くのが日課だ
そうですが一つのミスも許されない緊張感と責任ある医療の仕事と対照的な音楽の世
界は心のバランスを取るためのなくてはならないものとおっしゃっていました。現在
は富山大学医科薬科管弦楽団の顧問もされていてもともとOB、学生時代からのチェロ
との出会いだそうです。その卒業生達が母体となってボランティアの病院コンサート
を長く続けているのが「杉谷の森室内合奏団」。先週ご紹介したモルフェウス弦楽四
重奏団のメンバーも参加していて広田先生は団長を務めています。スタートは199
1年。当時は病院での演奏会はまだまだ珍しかったそうですが特にいつも診察して下
さるお医者さん達が心温まる演奏をして下さるということで感激に涙した患者さんか
ら手紙が届いたり続ける原動力になっているそう。気持ちが元気になるような曲を選
んで毎年夏に富山市杉谷にある富山大学附属病院で開催。約30名の室内合奏団です
が忙しい仕事の中県内だけではなく県外からもボランティア参加しています。医療現
場で働く皆さん、その家族の方も演奏に参加して音楽を絆に届ける室内楽のコンサー
ト、今年は今月から練習が始まったばかり。プログラムも決まったそうで
大河ドラマ「龍馬伝」のテーマやベートーベン第九交響曲の短縮版、映画「のだめカ
ンタービレ」よりチャイコフスキー序曲1812年や一緒に手拍子をしてもらったり
毎年恒例の一緒に歌ったりの場面もあるそうですよ。
杉谷の森室内合奏団による夏の病院コンサート
2010年8月1日(日)午後3時から
富山大学附属病院 玄関ロビー 入場無料
ピュアに音楽を愛し表現するアマチュア演奏家が真の音楽を成し遂げるという名指揮者
フルトベングラーの言葉が印象的、とっても深いお話でした。
本日お届けしたのはモルフェウス弦楽四重奏団の演奏で「千と千尋の神隠し」から久
石譲作曲「いのちの名前」でした☆
(Takagishi記)