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シーズンⅡ「巴御前」第5話「生き抜いていく巴」の巻(2020年8月11日・放送)

2020年8月11日

https://www.youtube.com/watch?v=Qe9iV8YuRGU

 

いよいよクライマックス。

巴の最期に迫ります。

 

このブログでも、絵とともにお話をご紹介します。

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粟津ヶ原で木曾義仲と別れた巴。

生まれ故郷の木曽にたどり着き、最愛の義仲や兄の樋口兼光、今井兼平、そして戦場で亡くなった多くの仲間たちを弔っていました。

と、そこに忍び寄る、源頼朝の追っ手。

 

(追っ手)「お前は巴だな。鎌倉に連れて行くぞ。それ、捕まえるのだ!」

 

 

 

こうして、鎌倉に召し出された巴。

義仲とともに行動していたことから裁きを受けることになりました。

しかし、頼朝の御家人、和田義盛が、巴を自分の妻にしたいと申し出たのであります。

豪傑として知られていた和田義盛は、巴を嫁に迎えて、強い子供をもうけたいと考えていたのです。

そして、生まれたのが、朝比奈義秀。

義盛の思惑どおり、義秀はたいへん剛力な武者に成長しました。

 

 

 

ところが、巴の平穏な暮らしは、長く続きませんでした。

源頼朝が亡くなった後、北条氏が有力な御家人を排除し、鎌倉幕府の実権を握ります。

義盛と義秀も北条氏に目をつけられ、和田一族は滅ぼされてしまったのです。

またもや、巴は一人身となってしまいました。

 

 

 

「倶利伽羅峠の戦い」で一緒に戦った、越中武士団の石黒氏を頼って、越中国にやってきた巴。

そこで出家して尼となり、義仲たちの菩提を弔う日々を過ごします。

駒王丸と過ごした木曽の風景。

平家を打倒するための挙兵、その時の高揚感。

連戦連勝、そして倶利伽羅峠での激戦。

都の人に歓迎されて入京した日のよろこび。

義仲との最期の別れ…。

 

(巴)「ああ、義仲様と過ごした日々が懐かしい…」

 

 

 

めまぐるしく変わっていく世の中。

年老いた巴にも、最期の時が迫ってきました。

 

(巴)「義仲様、巴も、ようやく、そちらにまいります」

 

そして、辞世の句。

 

「まぼろしよ 夢よとかわる 世の中に など涙しも つきせざるらん」

 

巴、享年九十一。

その当時としては、たいへんな長生きでした。

波乱万丈の人生を歩んだ巴。

穏やかな死に顔。

若い日の巴が宿ったかのように…。

 

<おわり>

ラジオ紙芝居 スタッフ 3:30 PM