シーズンⅡ「巴御前」第4話「永遠の愛を誓う」の巻(2020年7月14日・放送)
2020年7月14日
源頼朝が派遣した鎌倉の軍勢を勢多(瀬田)・宇治で
迎え撃つ義仲軍ですが、兵の数が足りず苦戦してしまいます。
そして巴御前に落ち延びるよう、義仲は伝えました・・・
このブログでも、絵とともにお話をご紹介します。
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源頼朝が派遣した鎌倉の軍勢。
それを勢多(瀬田)・宇治で迎え撃つ義仲軍ですが、兵の数が足りません。
しかも、義仲は京で娶った伊子(いし)が愛おしく、戦地に向かおうとしないのです。
ついに家臣の一人が、義仲を諫(いさ)めるため、切腹しました。
これで目が覚めた義仲、わずかな味方を引き連れ、鎌倉勢に立ち向かいます。
その中にいた巴。
(巴)「義仲様は、今日、討ち死にを覚悟で戦っている。私も最後まで義仲様のそばに!」
(巴)「えいっ! ばさーっ(薙刀の擬音) かかって参れ!」
巴も力の限り戦いますが多勢に無勢。
ついに、最後の五騎となってしまいました。
(義仲)「巴、お前は落ち延びよ」
(巴)「何を言われるのですか。私は最後まで義仲様と戦います」
(義仲)「お前の気持ちはうれしい。だが、朝日将軍とまで讃えられたわしが、最後の戦いに女を連れていたと言われたくないのだ」
(巴)「嫌です」
なかなか、巴は聞き入れようとしません。
(義仲)「分かってくれ。わしが討ちとられた後、わしや仲間を弔ってくれ。そして、後世にわしのことを伝えてくれないか」
義仲の真剣な説得に、巴は泣く泣く落ち延びることを決意しました。
(巴)「義仲様、ずっと、ずっと愛していました」
(義仲)「わしもだ、巴。お前に出会えて幸せだった。達者で暮らせよ」
(巴)「義仲様、最後に、最後に私の戦いぶりをご覧下さい。さらばです」
そう言った巴。
相手軍に駆け入り、敵の武将の首を腕でしめて倒しました。
そして、鎧を脱ぎ、まっすぐに駆けていったのであります。
巴が落ち延びた後、義仲は、幼い時からともに育った今井兼平と二騎だけになりました。最後まで勇猛に戦いましたが、二人とも討ち死に。
これが、猛将木曾義仲の最期でありました。
(巴)「義仲様…」
義仲が討ち取られた瞬間、峠に立っていた巴。
愛する人の名前をつぶやく、その胸中や、いかに?
そして、巴のその後の人生は?
<おわり>