シーズンⅡ「巴御前」第2話「倶利伽羅峠の戦い」の巻(2020年5月12日・放送)
2020年5月12日
木曽義仲が活躍したことで有名な、倶利伽羅峠の戦い。
今回は、巴御前の視点から戦いの模様についてみてみます。
このブログでも、絵とともにお話をご紹介します。
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① 元服した義仲と女武者巴
駒王丸は十三歳の春に元服。
木曾冠者次郎源義仲を名乗るようになりました。
そして、駒王丸が義仲となっても、変わらずそばにいたのが巴。
武芸を磨き、頼もしい女武者として成長していったのであります。
② 平家の横暴。嘆く巴
この頃、世の中では源氏と平家が対立。
都では平家一門が勢力をふるい、庶民に対して横暴を働いていました。
(巴)「ああ、なんてひどい。幼い子どもも飢えているなんて」
(義仲)「そうだ、巴。これ以上、平家の横暴を許してはならぬ」
そんな折、後白河法皇の皇子、以仁王が平家打倒に立ち上がり、
義仲のもとにも追討の命令書が届きます。
③ 女武者巴の活躍
以仁王に呼応し、ついに旗挙げした義仲。
集まった兵は一千騎。
むろん、巴も鎧を身につけ義仲のそばにおります。
合戦が始まり、いよいよ激突する義仲軍と平家軍。
(平家軍兵士)「うおっ、あれは女武者ではないか?」
(平家軍兵士)「なんと、豪傑な!」
「びゅん、ばさっ」
(巴)「えい! やーっ! まだまだ!」
(巴)「わが名は巴! 命の惜しくないものはかかってこられよ!」
常に最前線で薙刀をふるい、次々と敵を撃ち破っていく巴。
そして、巴の活躍もあって、義仲軍は快進撃を続けるのであります。
④ 倶利伽羅峠の戦い
撃破に次ぐ撃破。
京の都を目指し、北陸へ進出した義仲軍。
対する平家軍、十万の大軍を投入。
平家の大軍と義仲の軍勢は、越中と加賀の国境にある倶利伽羅峠で
衝突することとなりました。
(巴)「義仲様のため、必ずや手柄を立てて参ります」
(義仲)「巴、あまり無茶をするなよ」
義仲の心配をよそに、巴は一軍の将として、一千騎を率いて勇猛に戦います。
⑤ 勝利する義仲と巴
そして、倶利伽羅峠の戦いは、牛の角に松明をつけて
敵に突撃させる奇襲作戦『火牛の計』によって、義仲軍の圧勝で終わります。
(義仲)「はっ、はっはっは。はっ、はっはっは。やった、やったぞ! はっはっはっは」
(腹の奥底から響いてくるような不気味な笑い声)
谷底を埋め尽くす平家軍のなきがらを見下ろす義仲。
(巴)「義仲様…ああ、これが私の知っている義仲様?」
勝利に酔いしれる義仲の姿を見て、なぜか不安に駆られる巴。
(巴)「でも私が必ず、必ず、義仲様をお守りいたします」
改めて心に誓う巴でありました。
< おわり >