第11話「孤立する義仲」の巻(2020年2月11日・放送)
2020年2月11日
後白河法皇の策略に翻弄される義仲。
対抗すべく後白河法皇の軍勢を撃ち破りましたが・・・
このブログでも、絵とともにお話をご紹介します。
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対立する義仲を排除するため、鎌倉の源頼朝と手を組んだ後白河法皇。
ついに、兵を集め、義仲を攻める準備を始めました。
葛藤の末、売られた喧嘩を買うことにした義仲。
あっという間に後白河法皇の軍勢を撃ち破り、法皇を幽閉してしまいます。
しかし、法皇の住まいを焼き討ちしたことで、味方だった武将たちの心は離れ、義仲はますます苦しい立場になるのでした。
追い打ちをかけるように、頼朝が弟の範頼(のりより)と義経を京の都へ派遣。
これに対抗する義仲、後白河法皇から征東大将軍の地位を手に入れます。
しかし、時すでに遅し。
範頼・義経の軍勢は京の入口である瀬田・宇治へと近づいておりました。
そして始まった、宇治川の戦い。
この時、義仲が派遣できた軍勢はわずか数百騎。
「ぴゅん、ひゅーん、ひゅーん、グサッ」(矢の音)
矢が降り注ぐ中、宇治川に乗り入れる義経軍。
「うおおおおっ」
「バシャバシャ、ひひーん」
「シャキーン、グサッ」
「ぐぐぐ…無念…」
義仲四天王の根井行親(ねのいゆきちか)や楯親忠(たてちかただ)らの奮闘もむなしく、義経軍に撃破されてしまいます。
一方、京を守っていた義仲。
(義仲)「これは、まずい。法皇を連れて、京を脱出するぞ! 巴!」
(巴)「で、ですが、もう、義経軍が法皇の住まいに迫ろうとしています!」
(義仲)「かくなる上は、我々だけで出発じゃ!」
逃れるように京を後にする義仲。
朝日将軍とまで讃えられた義仲でしたが、ここに至って、付き従う武将はわずかな数に減っていたのであります。
北陸へ逃れようとした義仲、なぜか、義仲四天王の今井兼平が守る瀬田方面へと進路を変えます。
義仲と兼平、「死ぬ時は一緒」と誓い合った仲。
そのことを思い出したのでした。
(兼平)「よ、義仲様…」
(義仲)「兼平…」
再会を果たした二人。
もしや、最期の戦いに挑む覚悟をしたのでありましょうか。
<おわり>