北朝鮮人権侵害問題啓発週間
2011/12/6 火曜日
12月10〜16日は『北朝鮮人権侵害問題啓発週間』です。
これまで政府が認定している「拉致被害者」は、17人。
そのほかにも、拉致の可能性を否定できない方は全国で約450人もいらっしゃいます。
そのうち県内出身者は5人。入善・朝日・射水・高岡の方で、
昭和43〜59年にかけて失踪しました。
たまたま遊びにいった海岸に、たまたま工作員がやってきた。
その偶然の出会いが、家族や友人、大切な人たちと別れることになってしまった
・・・かもしれないのです。
県では、県民のみなさんに広く、拉致問題や
北朝鮮当局による人権侵害問題についての関心と認識を深めてもらうため
先月17日からパネル展が、12月3日には講演会が行われました。
講演会では、横田めぐみさんのご両親 横田滋さん早紀江さんご夫妻と
救う会会長の西岡力さんが講演なさいました。
「解決のためには世論の盛り上がりが必要であること」
北朝鮮に対する経済制裁の必要性などについてのお話があったようです。
拉致発生から34年。「どうしてまだ解決しないのかわからない」と
早紀江さんが言葉を詰まらせる場面もあり、
来場者のなかには、涙された方もいらっしゃったようです。
現在県内5カ所を巡回し行われているパネル展。
政府の被害者救済のための取り組み、
横田めぐみさんの事件についての紹介、
県内の「特定失踪者」の方についてなど、
写真とともに、そのときの状況がわかりやすく説明されています。
今後の予定は次の通り。
—————————————————–
『北朝鮮拉致問題啓発パネル展』
12月10日(土)〜16日(金) 富山県民会館(14日をのぞく)
12月12日(月)〜16日(金) 富山市役所
12月17日(土)〜25日(日) 高岡市福岡町Uホール
—————————————————–
個人的なお話で申し訳ないのですが、
県内の特定失踪者の方は私の父と同年代の方ばかり、
平成13年に水中スクーターが発見された箇所は私の小学校区内と
きょうお話を伺っていて、とても他人事には思えませんでした。
冒頭にも書きましたが、
もしかしたらあなたの大事な人が拉致されていたかもしれないのです。
この機会に、北朝鮮の拉致問題に関して改めて考えてみてはいかがでしょうか?