奥田元宋と小由女展−響き合う風景と人形−
2011/10/18 火曜日
よしもとです!
今朝は真っ黒の厚い雲に覆われていた富山市内も、お昼頃から青空がさしてきました☆
これは・・・ここに行くためだったのかと思ってしまうくらい。
神通川の呉羽側にある芝生のキレイなあの空間。
そう、富山県水墨美術館からお送りしました!
10月21日(金)〜11月27日(日)に開催される
『奥田元宋と小由女展−響き合う風景と人形−』
奥田元宋(おくだげんそう)
明治45年生まれ。
戦前は東京で人物画などを多く描いていましたが、
戦争で広島・三次に帰郷。地元の自然に惹かれ”月と霧”の風景画を手掛けるようになります。
日展などでも多くの賞を受賞していた元宋。60歳になって作風が変わりました。
「元宋の赤」と呼ばれる、叩きつけるような重厚な風景画。
日展理事長に就任し、文化勲章を受章しました。
奥田小由女(おくださゆめ)
昭和11年生まれ。
大阪で生まれ、すぐに母の故郷・広島県三次に移り住みます。
高校時代に、想いを込め自由に創造できる人形作品に惹かれ、高校卒業と同時に上京。
”風”をテーマにした真っ白な抽象的な作品は、こちらも日展で多数入選します。
その小由女の人形作品、ある時期を境に色がつき、くっきりした女性像が増え始めます。
小由女は、今も芸術界の要職に就き、活躍しています。
元宋と小由女、2人の芸術家は、結婚で人生のパートナーとしてだけでなく、
互いの作品を高め合う存在ともなっていきました。
24歳の年齢差を超えて一緒になった2人の深い愛、
そして互いに影響を受ける芸術家2人の作風の変化とは?
日本画の「平面」、人形の「立体」。
それぞれの分野の頂点に立つ2人の作品が一緒になったとき、どのように響き合うのか?
富山出身の漆芸家・山崎覚太郎を師とした小由女。
風景画の対象として立山を訪れ、特に惹かれ多く絵に残した元宋。
また平成15年に全国各地で行われた元宋の展覧会。
その展覧会、富山でも予定されており「一緒に富山で桜を見ようね」と話していたご夫婦ですが、
桜を見ることなく、元宋は亡くなってしまいます。
しかし展覧会は続行。富山の展覧会開会の日が、ちょうど元宋の四十九日でもありました。
お2人にとってたくさんの想いがこもった富山の地で実現される今回の企画展。
————————————————————
『奥田元宋と小由女展−響き合う風景と人形−』
開催日時:10月21日(金)〜11月27日(日)
午前9時30分〜午後5時まで。
休館日:月曜日
入館料:一般1000円、大学生700円、高校生までは無料
前売りは一般のみ200円OFF
富山県水墨美術館
http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/3044.htm
電話番号:076−431−3719
————————————————————
11月6日(日)午後2時からは、
奥さま・小由女さんをお招きして、講演会が行われます!
また毎週土曜日の午後2時からは、
学芸員による作品解説会も行われます!
今日お話を伺ったのは、その解説会も担当される
富山県水墨美術館 学芸課長の中川美彩緒さんでした。
とーーーっても楽しいお話、ありがとうございました!!!