新・津波警報とは
2013/3/11 月曜日
よしもとです。
今日のサンレポとやまは、富山地方気象台から。
今月7日に適用となった新しい津波警報について教えていただきました。
お話は、富山地方気象台 技術課 主任技術専門官(地震・津波・火山担当)の飯村慎一さん。
ありがとうございましたー!
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今回の改善ポイントは大きく4つ。
○ M8を超える巨大地震の場合「巨大」という言葉を使った大津波警報で、非常事態であることを伝える
最大級の津波を想定し、過小予想を防ぎます。
○ 正確な地震の規模が求まった場合には、予想される津波の高さを1m、3m、5m、10m、10m超の5段階で表現
これまで8段階で表していたものを5段階に集約。
○ 十分な津波の高さが観測されるまでは、安心情報として取られないように、津波の高さを「観測中」として発表する
津波は何度も繰り返し襲ってきて、第二波、第三波・・・のほうが高い場合もあります。
○ 沿岸の観測点で観測した情報より先に、沖合いで観測された津波の情報をいち早く伝える
沖合いにあるGPS波浪計のデータを監視し、沿岸での推定値を発表。
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地震から身を守ったら、津波から逃れるための行動を。
津波は強い揺れのときだけでなく、弱くても長い揺れがあった場合にも起こる可能性があります。
逃げるときは、ここなら大丈夫、と思わず、とにかく上へ上へと逃げてください。
また、一度だけでなく繰り返し何度も襲ってくる場合がありますので、
第一波が来たからもう大丈夫、と思わず、津波警報が解除されるまでは沿岸部に近付かないようにしてください。
(東日本大震災時は、警報・注意報が解除されるまで丸2日以上かかりました)
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富山は安全なところだから、と過信せず、
万が一に対する備えをしっかりしてください、とのこと。
気象庁のHPでは、津波防災啓発ビデオ「津波からにげる」が公開されています。
小学生にもわかりやすい内容となっています。
今一度ご確認を。
15881人の死を無駄にしないために。
今を生きていられる私たちは、自分自身の身を守る術をしっかり学んで、
またそれをまだ見ぬ子孫に語り継いでいきたいですね。